2006-09-29
善意のプレゼントのお手伝い NO 1642
本社に和室が数室あるが、久し振りにその一室で難しい原稿創作をやったところ、木と畳の香りが融合した和の空間に、いつもとは異なる創作につながったような思いがした。
フレーズの発想に行き詰ると座布団を枕にして寝転んでみる。天井の木目を眺めたり目を瞑るとホテルのベッドルームとは違った言葉が浮かぶのが不思議。ふと 過ぎった風景や去来した光景に想像もしなかったフレーズが浮かび、自分が改めて日本人であることを知るが、それが人恋しさが募る秋の季節だからかもしれな い。
そんなことを書けばコピーライターみたいだが、私の場合は与えられた会場空間を思い浮かべながら言葉で伝達する仕事。それを自身でしなければならないから「しんどい」のであり、与えられたシナリオで進行する司会者を羨ましく思ってしまう。
ロビー空間に流れている音楽が扉を越えて聞こえてくる。癒しの音楽だというオルゴール曲のシリーズが、意外に食傷気味になり耳障りと気付いたのも収穫。すぐに選んだCDに変えると心が和み、キーを叩く右の指のスピードがアップした。
さて、つい最近から禁煙に挑戦している人が私の周囲に3人あり、それぞれの奥様から感謝の言葉を頂戴した。自分が体験したことや医師から忠告されたことを話しただけだが、ここにも「体感に勝るものはなし」という格言が活きたようだ。
ご夫婦の皆さんの後日談によると、インパクトになった言葉が「痛みを抑える薬は山ほどあるが、苦しさを抑える薬はなく、タバコで肺を悪くしたら苦しむから後悔するよ」ということで、私がスパッと決断することになった言葉でもあった。
皆さんは私よりも年上、お一人は昭和一桁生まれ。タバコ談議の中で「新生」と「光」いう銘柄が私の誕生した昭和22年に新発売されたものだと知った。
そんな銘柄を耳にして、子供の頃にオヤジのタバコを買いに行かされたことが懐かしく思い出される。新しいタバコが発売されると必ず「買って来い」と命じら れ、「富士」「ホープ」「チェリー」が印象に残っているが、当時に「健康を害する」なんて考え方は社会にはなく、「身体に良い」という中国産のタバコが あったのだからしんじられない話だ。
そうそう、今日は嬉しい出来事があった。発端はお父様のご葬儀を担当させていただいたご仏縁からだが、その後にメールを頂戴したりしながら「独り言」と「ブログ」というつながりにもなった。
そのお父様は、ご生前に子供服専門の縫製会社を手広くされていたそうだが、ご身体のご不調をきっかけに止められることになり、高級品だった数百着の子供服を大手スーパーに寄贈されたという歴史があった。
誰もが知るその大手スーパーのトップが東京から御礼に来られたというエピソードも伺ったが、半月ほど前、整理されていたらまだ多くの高級子供服が衣装箱やビニール袋に包まれて存在していたとのこと。
「ど こか喜ばれるところへ寄贈出来たら」とご相談を受け、弊社で開催するバザーや学校で開催されるばざーという考えもあったが、過去にボランティア活動のご紹 介をくださった「サンサンてるよ」さんのアドバイスもいただき、地元の社会福祉施設に寄贈することが決まったとスタッフから報告があった。
この社会福祉施設は昭和26年頃から開設され、戦後の不幸な子供達を中心にして援助活動されてきた立派な歴史ある施設。相手はすべて子供さん達と伺い、お 父様の崇高なご遺志、そして喪主を務められた方のご決断、それらが有意義に活用されたら何よりだし、そんなお手伝いに参加させていただけたことに感謝申し 上げ、ご仏縁に手を合わせる。
担当スタッフがそんな報告をメールでお伝えしたら「これで子度服も浮かばれます」というご丁重な返信を頂戴した。
スタッフによるとしっかりとした技術縫製が素晴らしく、年数の経過があっても立派な高級品であるとのこと。来月早々に届けられることになるが、その結果は改めて報告申し上げたいと思っている。