2007-02-24
式典の中で? NO 1787
昨夜からの雨も葬儀の始まる前に上がり、安堵。開式前に「ご本山」からのお供えの儀式も問題なく済み、厳粛な葬儀式の担当を終えた。
そこから本社に戻り、夕方から行われる記念式典の基本的な原稿を創作。秘蔵の音楽から厳選した4曲を決定し、自宅へ着替えに帰った。
何を着用するべきかと迷う。今回の司会という立場でモーニングは不謹慎。ツーピース、ダブル、スリーピースと様々に考え、やがて身に着けたのはタキシード。「馬子にも衣装」という格言の効果に期待したのである。
会場入りすると、予想以上に出席者が多い。来賓席には現役の議員さんや秘書の皆さんの姿もあり、我が町の団体長の全員が揃っているような状況。
会場に選ばれたのは著名なブライダルの式場、そこの主だったスタッフは全員が顔馴染み。ラッキーなことに担当責任者の女性は10数年前から知り合っている人物だった。
葬儀のナレーションから一転し、祝賀会モードに切り替え。そこで「祝辞」を「弔辞」なんて言ったら最悪。笑い話で済むレベルではなく、開式前に強烈な「思い込み」の解消と奨励の両方を叩き込むのである。
すべてが問題なく進んだみたい。感謝状の授与もスムーズに進み、第一部の閉式の言葉に続いてインター・ミッションタイム。過去、現在、未来をキーワードに「三丁目の夕日」をテーマに朗読をやった。
責務を終えて祝宴の司会者にバトンタッチ、自席に戻って第二部が始まった。あちこちのテーブルを回ってご挨拶。こんな際、我々葬儀社は結構顔が知れ渡っているもの。「あいつは誰?」と思われるのは校長、教頭、教務主任を除く先生方だけ。
やがて、ご飯が出された頃に面白い事件があった。歩いていると「あのう!」と、あるテーブルの女性達達に呼び止められた、そこは若い女性の先生ばかりの席。どうやら私を会場のスタッフと間違ったよう。「一つご飯が足りないのですが」と言われた。
そこでサービススタッフにその旨を伝えたが、そこでのやりとりを知ったスタッフの方がなんとも言えない表情を見せたのが面白かった。
ご飯がテーブルに運ばれコーヒータイムを迎えた頃、ちょっとそのテーブルに行って悪戯を。若い先生方を<びっくりさせてやれ>と、変なオジサンが第16代PTA会長だったことを明かした。
その瞬間、顔色に変化が生じたのは言うまでもない。タキシード姿から勝手に「雇われ司会者」と判断してしまったことが誤りだったことに気付かれたよう。そこには演出不可能な現実のドラマの光景が垣間見られて面白かった。
お開きの前、教務主任の指揮で「ふるさと」を合唱。続いて閉会の言葉でお開きとなったが、そこでマイクを拝借して総合司会としての結びの言葉。「司会者 の**さんはユーモアのある方。『合唱が終わったら、横に合掌専門の方が立っていました』と仰っていました」で会場が湧いた。
そして、結びにタキシードを着用する際に履く「エナメル靴」の意味を説明、それをお土産話としてお開きにすると予想以上に受けたみたい。
前にも書いたが、エナメルの靴は女性とダンスをする場合、スカートを汚さない配慮から考えられたマナー。物事の歴史に存在するプロセスこそ面白いものだというご意見があって嬉しく思った。