2007-04-29

懐かしい味  NO 1848


 広島の塾生のブログに植物の写真があった。その地では「いたどり」「たじんぼ」という名称で呼ばれているそうで、塩を用いて食せると書かれていた。

 割烹をやっている友人は和歌山県出身で、趣味の世界を通り越し、まるで図鑑みたいに草花のことに詳しい人物。そんな彼との会話の中に登場したのが上述の植物。彼の故郷では「すかんぽ」と呼び、私が遠い昔に三重県の田舎でかじった体験のあるものと同じ名称だった。

「いたどり」とは「虎杖」と書くそうで、「すかんぽ」は「酸模」や「酸葉」と辞書にあった。

 はたして「いたどり」と「すかんぽ」が同じものなのかは分からないが、写真や彼女が書かれていた内容からすると同じみたいで「三丁目の夕日」の時代以上に懐かしい思いを抱いた。

 ちょっとネットで調べていたら、「北原白秋作詞・山田耕作作曲」の「酸模の咲く頃」という歌もあったし、私が大好きな詩人「金子みすず」さんの詩の中にも出て来る植物でもあった。

 都会生まれの人達には想像もつかない味覚だが、堪らなく「酸っぱい」味に塩を用いると甘酸っぱくなり、昔から子供の「おやつ」や薬用として重宝されていたものだ。

「ぐみ」「やまもも」「野いちご」「ゆすらうめ」「椎の実」「アケビ」など、田舎の山の中で口にした味は今でもはっきりと記憶している。そんな体験は都会生活だけの人達より幸せということになるだろう。

 ゴールデン・ウイークが始まった。国民大移動となっているが、田舎のある家庭は喜ばしいこと。幼い子供達にそんな体験を是非させて欲しいと願っているし、家族で観光旅行に行かれるなら植物図鑑を携行され、自然の草花に親しまれる体験を勧めたい。

 接待担当の女性スタッフが、法事を目的に熊本県の人吉に向かった。この時間から推察すると岡山県内を走行中だが、彼女の運転経験を聞いて「電車か飛行機で行きなさい」と思わず言ってしまった。

「私、高速道路での車線変更が出来ないのです。追い越しすることも出来ないのです。でも、車間距離だけは充分に開けます」

<誰だ、免許証を発行したのは!>と考えさせられる人物だが、普通なら10時間の行程を、20時間ぐらい掛かるだろうと想像し、無事に帰阪することを祈っている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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