2008-05-16

レスキュー隊、頑張って!  NO 2205


 銭湯の温めの湯船に入り、中国の不幸な被災者のことを考えながら、自身の今ある「生かされている」ことに手を合わせた。

 触れたくない問題だが、この仕事に従事していること、そして我々にもいつ大地震が襲ってくるかも分からず、敢えてこの機会に考えて欲しいとしたためることにする。

犠牲者の存在があると「柩」が必要となる。航空機事故などもそうだが、ご遺体安置所に次々に運ばれてくる方々の検死が終わると納棺となるが、柩そのものが同じものでなければご遺族の怒りが生まれ、ここに複雑な「平等性」という問題が秘められている。

 昔、棺というものは白木が大半で、木材の種類、板の厚さ、彫刻のあるなしなどの異なりがあっただけだが、今や布張りも多くなり、男性用と女性用まで登場していることをご存じだろう。

  ご納棺の時間を決め、ご遺族、ご親戚の方々が集まられた中で柩に納められるわけだが、その柩の問題で大切に考えたいのが内装設備のイメージで、お孫さん達 が「こんな中に入っちゃって!」と嘆かれることの少ない物理的な配慮を重視し、「わあ、きれい!、悲しいけど、最期にきれいな御棺でよかったね」との言葉 が出れば、不幸な中で少しだけでも「不幸でないひととき」が生まれるものである。

 近畿圏と中部圏で直下型大地震が発生した場合の被害予想をテレビが報じていたが、我が大阪の上町断層を原因とする大地震が発生すれば70兆円以上の経済損失となり、5万人近い犠牲者が出るというのだからゾッとした。

 我が業界の全国的組織の組合は、そんな大災害を想定し、柩の備蓄や加盟店各社が有する車のナンバーを登録し、緊急時に通行禁止になる幹線道路の通行証を掲示して対応する対策が構築されている。

 それらは霊柩車、寝台自動車だけではなくトラック、ワゴン、軽自動車なども含まれ、新しく増車した場合や新車に入れ替えた場合にも変更届けを行わうよう指導されている。

 阪神淡路大震災の時、弊社が加盟する協会の仲間である神戸のメンバーの会社で、社員全員が不眠不休で約一ヶ月間も尽力されたことが語り草になっているが、その時の体験談を研修会で拝聴した時、それこそ受講者全員が涙を流していたのが昨日のように思い出される。

 そんな未曾有の悲劇が隣国で起きている。やっと日本の救助隊に協力要請があり、第一陣が現地へ向かったことが少しだけ救いだが、救助のプロフェッショナルである彼らの活躍を祈りたい。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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