2008-07-09
知らない内に! NO 2245
全国各地でゲリラ的な大雨が降っていたことをニュースで知ったが、我が大阪も昼時の前後に猛烈な雨。不思議なことにご出棺の時にピタリと止んだのでびっく り。会葬者全員がホール内に着席されていたので問題はなかったが、これが弊社の式場でなかったらどうなっていただろうと想像しながらホッとした。
さて、何気なくテレビを見たら<!!>の人物が。その映像は昨年に東京の塾生のブログ「若葉のつぶやき」で観たもので、何度かこの「独り言」でも紹介したものだった。
舞台に登場したポッチャリとした男性が、客席に座っている数名の審査員に向かってオペラの曲を歌うと告げると、審査員達が何とも言えない表情を見せたのだ が、歌が始まると場内は一瞬にして驚嘆の世界と化し、歌い終えた瞬間に観客達がスタンディング・オベーションというような光景だった。
この映像はネット内で超有名な存在となり、多くの人達が感動した実話だが、携帯電話のセールスマンだった彼が、この出来事から見事にオペラ歌手となり、す でに日本でも公演されたことを知り、今日のニュースでは「龍角散」のCMで来日され、彼の半生をハリウッドが映画化するという話題もあった。
イギリスでの出来事がハリウッドに進展するとは正にアメリカン・ドリームとなるだろうが、過去にこの「独り言」で、紅白で「千の風になって」を歌った歌手とは随分と違うと書いていた。
「千の風にのって」の彼は、失礼で恐縮だが、はっきりと言って下手である。なぜなら「うまく歌おう」との思いばかりで全く曲のハートが伝わってこないからで、悲しみのことを理解されずに表面だけで歌っているように思えるからである。
一方で、まるでシンデレラ・ボーイのようになったのは「ポール・ポッツ」さんだが、昨年の9月にイタリアの偉大な「ルチアーノ・パバロッティー」さんがご逝去されたこともあり、その再来として登場されたように思えてならず、心からご活躍を祈念申し上げている。
人間とは不可思議なもの。秋葉原事件のように自虐的になって他人を殺傷する愚かな行動もあるし、一方に誰も出来ないようなボランティア活動に生涯を捧げられる人もいる。
夢破れて酒に溺れたり麻薬にのめり込んでしまう人もあれば巡礼に出掛けて自身を再確認する人もある。
今日も新幹線に飛び込んだという事件が報道されていたが、他人に甚大な迷惑を掛けるなんてやるべきではない。長時間に亘って車内に居るしかなかった人達の中には様々な事情があった筈。大切な人の危篤を知って駆け付ける人や葬儀や結婚式に行かれるケースもあっただろう。
また、ホテルで硫化水素で自殺を図ったカップルが検挙されたというニュースもあった。ホテルの迷惑や20数名の人達が避難を強いられたのだから当然だろうが、与えられた命を大切にしなければならないという前に、母を悲しませることだけはするべきではない。
父と母があっても、誰もが母から誕生するのだから女性とは偉大な存在。宗教とは「母」のような存在も言えるかもしれない。私の口癖である「被害者になるな! 加害者になるな!」という言葉は、そんな思いから発するものなのである。
ポール・ポッツさんの夢の実現は、人の世の不可思議なある一面を顕著に物語る出来事のように思えてならない今日だった。