2008-12-06

師走の雑感から NO 2324


 前日とは急変した金曜日の天候、朝方から強い雨が降り、風が強くてマフラーなくして外を歩けない寒さだった。

 今日の土曜日は、あるお寺の本堂で行われる会合へ出席、夜は宗歌を唱和してから毎年恒例の忘年会となる。

 ご住職ファミリーと檀家総代さんをはじめ、多くの檀家さん達が出席されるが、今年は総代さん達の中でご逝去された方々があり、お念仏でお偲び申し上げる式次第も組み込まれるだろう。

 さて、日々の新聞記事に犯罪の多さと内容が驚くほど悪質になった傾向を感じながら憂いを覚えるこの頃である。

家族の一員が犯罪者となった場合の衝撃は想像以上のようで、何度か学んだ心理専門研修会での分析結果でも衝撃度の高さは人が人生で遭遇する悲しい衝撃の中で第三位にランクされるほどであった。

 因みに、これまで何度も書いたが、第一位は「夫婦間に於ける子供の死」、第二位は「伴侶の死」であり、第四位は「身近な人の死」となって、ここに両親、兄弟、朋友や親友の死という分析結果が出ている。

そんなところから、罪を犯して「刑の確定」となったら家族は大変である。子供が犯罪者と考えるだけでも辛くて悲しいものだが、最近に多い轢き逃げ事犯や学生の大麻問題などがどれほど親不孝なことかを考えたいものである。

  葬儀という仕事に長く従事してきたが、中にはダブルパンチという親不孝なケースがあったことも少なくなかった。喪主を務めなければならない息子が服役中 で、親の葬儀に参列されないということも何度も体験したが、服役している本人も「何と愚かなことを」という嫌悪感の再認識に陥り、自身の「親不孝」の極み に地団駄を踏むことになってしまうのだ。

 最近に目立って増えてきた親子間の殺人事件なんて最悪で、そんなお通夜や葬儀の際の光景がどれほど嫌なものかは想像出来るだろうが、中には興味本位だけで弔問や会葬に来られる人達も存在するので悲しいところである。

  ある「家族葬」ご希望の事前相談だった。打ち合わせ中に何か触れてはならない問題が秘められているような気がしてならず、アドバイスの終わりに「世間に は、最後の親孝行というお考えもあるのですよ」とやわらかく申し上げたら涙を流され、それはあたたかくて素晴らしい葬送の儀式に変更されることになったこ とも最近にあったが、それは、終わってからの心残りや後悔が生じないようにと願う、我々プロデュースの大切な仕事なのである。

 誰の人生 にも「後悔」というものが何度も生じるものだろうが、それが所謂「塀の外と中」では大違いだし、世間で一般的に言われる「娑婆」にあっても、他人を悲しま せることだけは出来るだけしないようにありたいもの。後悔に至ることなく「反省」の範囲内で済むこと、そこに「人生のプロ」「仕事のプロ」という誇りが生 まれるような気がする。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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