2009-03-30
流行語から NO 2380
午前中の言語のリハビリ、今日はお2人の先生が担当くださった。いつもの先生の他に就かれた先生は、かなり高レベルな指導力の持ち主。それらは言葉遣いからすぐに理解に至った。
単なる発声から一歩進んで「いろはカルタ」の謡いのような世界へ。先生に合わせて発声しながら「能」みたいと思っていた。
終わってから部屋への道中、イントネーションから「あの先生は関東ご出身?」と確認してみたら、やはりそうで、嫌味のない美しい口調の余韻が残っていた。
PTとOTの先生から「背中がキンキン、何をしたのですか?」と聴かれ、前日に廊下を16回周りましたと答えると「それは無茶です」と叱られ、今日は9周だけにしておいた。
携帯電話が許されているコーナーがあるが、そこにはいつも数名で雑談を交わしており、私もその一員になっているのだが、そこで耳にする皆さんの症状や体験 談は何より貴重な情報で、その中に私の症状の一部で「不治」と覚悟していたことと同じ症状の方がおられ、時間と共に治癒してくると教えられ嬉しくなった。
さて、2006年に有名な大学教授が著された「女性の品格」が新語や流行語大賞になって話題を呼んだが、その後、様々なところで「品格」という言葉が飛び交い、男性にまで波及していたので興味深く感じていた。
「国家の品格」「大人の品格「日本人の品格」という文字を目にしたと記憶しているが、ミサイル問題で騒がしい隣国の将軍様なんて品格の欠如した代表的な人物だろう。
日 本の文化は誰もが知る「恥の文化」であるが、私利私欲に打ち勝つ「克己」、自身を厳しく律する「自立」と「自律」、仏教の中にも出てくる「仁愛」などがそ の背景にあるだろうし、我々の仕事である葬祭業にあって最も重視される「礼節」だけはいつまでも大切にしたいものである。
この数年、有名な食品ブランドが次々に地に落ちた偽装問題が発覚したが、「質」より「量」を追求した愚かな行為で、名誉という企業指針が不名誉になってしまったことに、経営責任者は間違いなく後悔しているだろう。
船場吉兆、赤福、白い恋人達、ミートホープから汚染米詐欺事件まで、潮流のように社会問題になったが、まだまだ表面化しない問題が山ほどあるような気がするし、中国からの輸入に頼る国内企業の意識改革を願いたいものである。
最近の社会で気になるのが携帯電話のメール、電車の中での光景は10年前には想像も出来なかった世界で、それによって日本人の品格も随分と凋落してしまったような気がする。
「思 いやり」という言葉があるが、それは「思い」をやる、即ち相手の思いを考えて自身が最上のハートをプレゼントすることで、それに気付かない人は「やった方 と」「やられた方」の大きな異なりが全く理解出来ない寂しい性格であり、人間的ではなく動物的とも分析され、前述の「品格」からは遠く離れた立場と考えら れるだろう。
葬儀の司会にあって重視したいことも「品」であり、「気品」から「貴品」となれば最高だが、それは技術だけで至る世界では なく、宗教はもとより、悲しみの理解、葬送の意味、命について真剣に研鑽し、真っ赤な血液が透明な涙となって流れ出るプロセスを学ぶことによって一歩目が 始まり、孫を有するまで謙虚にあれと教えてきたこれまでである。
弊社で頑張ってくれている女性司会者だが、お客様の評価の中に多いのが「上品な司会」という言葉。それは、彼女自身がこれまで培ってきた人生が物語る集大成であろうし、そこにキャリアとハートが活かされる結果であり、決して「司会屋」ではない光輝く存在なのである。