2009-05-09

偉大な先生  NO 2415


 囲碁の名誉棋聖であられた藤沢秀行氏が5月8日、享年83歳でご逝去された。囲碁、酒、博打を愛したという新聞記事もあったそうだが、その囲碁人生は破天荒で有名だった。

 私が囲碁を覚えたのは20代後半だが、「次の一手」という小冊子が付録に付いた「囲碁クラブ」という雑誌を長く購読した割には上達せず、ずっと「へぼ碁ダメなし」というレベルだったから情けない話しである。

  そんな専門誌から藤沢氏の存在を知り隠れファンとなった歴史があるが、我々素人でも気付く「見損じ」をされる一方に、誰も予想しなかった手で衝撃を与える 棋風が独特で、晩年に開校されていた塾の存在は素晴らしい後継者作りにつながると讃辞を呈したいし、上述の誌面で知った「名張棋院」開設時のエピソードが 印象に残っている。

 弟子であった小学生を伴われ、ご自身は記念の対局をされる中、その子にアマチュアの有段者と対局させ、次のように仰られたそうである。

『囲碁を教えてはおりますが、勝つことばかりで合わせることは教えておりません。』

 つまり、手抜きなどは一切しないということで、有段者が見事に負けたという逸話なのだが、そこに氏の人柄が感じられるような気もする。

 死因は「誤嚥による肺炎」と発表されていたが、私が今回の疾病で最初に体験した苦しい症状で、これも何かのご仏縁と思いながら病室で手を合わせた。

  同じ日、過去に書いた「おかき」交流のご仏縁で結ばれた88歳のお婆ちゃんが退院された。人生丁度半分の44歳の時にご伴侶に先立たれたそうだが、子供さ んの存在もなく、独り住まいで晩節を過ごされると伺って寂しい思いになったが、また「おかき」を販売される今里の和菓子店で再会出来るような気がしてい る。お婆ちゃん、よかったね。お元気で長生きしてね。

 夕方、「夜勤担当します」と来られた看護師さんから「髪を切られたのですね?」と質問され、「あまりにもひどくて、散髪屋さんの前を通れないので」と返したら笑われたが、長く伸びていた髪は見苦しく「侍」みたいに後方で結ぶか?なんて思っていたほどであった。

 作務衣姿からすると仙人?みたいな白髪スタイルが合っていたかもしれないが、何と言っても清潔なイメージが重要。リハビリを担当くださる先生方のことを考えてもそれらは明らか。思い切って短くして正解だったようである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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