2009-05-16

週末の光景から  NO 2422


 一昨日に退院した患者仲間が「陣中見舞い」と言って来院、将棋相手がおらなくなって寂しがっていた人物が大喜び、昼食を済ませてからデイ・ルームで4局勝負に興じていたそうだ。

 退院前に「あなたの状態ならゴルフは大丈夫」と折り紙をつけた私だが、早速に練習場に行かれたそうでびっくり、「飛距離ダウンが寂しいけど、前より体重移動がうまく運べる」なんて感想に、きっとリハビリの効果があったのだろうと考えていた。

  午後、あるお寺のご住職がお越しくださって恐縮。前々から様々な薬を服用され健康にご留意されていた人物だが、その薬の1種を耳にしてアドバイス。血栓に なるパーセンテージは低いだろうが、出血の危険性があるではないか。「考えもしなかった。確かにそうだ!」と驚かれ、明日からの生活にもっと気を付けよう と仰られた。

 患者が口を揃えて見舞いの人達に伝えているのは「この疾病だけはなるな!」ということ。ある瞬間から機能が消滅してしまうのだから恐ろしく、こんな残酷な病気はないと言っても過言ではないだろう。

 記憶の全てが消え去った人、自室を出ると戻る部屋が分からないという新しい記憶が全く入力出来ない人もいるし、発病から2ヶ月経っても寝たきり状態という人もいる。

 廊下ではは自主トレの車椅子の方々の姿も見えるが、歩けるだけでも幸運と言える。保母さんだったという優しいお婆ちゃんが車椅子のタイヤを手で回しながら「私の真似を!」と、患者仲間を誘われて連れられる光景に自然に涙が出たが、私も少しだけお手伝いをした。

 そんな中、幼い孫さん達が交互に車椅子を押す光景に出会って、若い爺ちゃんに「嬉しいね!」と声を掛けるといつもと違う明るい表情に驚くと共に、遠方に在住する3人の孫達の顔が浮かんだ。

 週末や休日にはそんな見舞いの光景が多いが、全くお見舞いのない寂しい患者さんの存在があるのも確かで、中には伴侶も入院中というケースもあり、老々介護という寂しい言葉の響きが悲しくなる。

  土曜日は「外泊」される患者さんも多く、知り合った方の中で2人が出掛けられたが、私にも「いつか、外泊を」という勧めの言葉をドクターや療法士さんから 頂戴したが、やっと昨日に役所の人が来てくれた状況。様々な複雑怪奇?な法的制度の結果が出てから考えたいと思っている。

 明日のリハビリは9時5分からのSTのみ。ご担当はいつもの先生ではないお名前があったが、男女どちらにでも読めるお名前。果たしてどちらなのだろうかと想像する。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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