2009-10-10
先人達の教え NO 2556
最近、偉大な先人のことが話題となって再認識されるケースが目立って多くなっている。松下幸之助氏や本田宗一郎氏などがその最たる人物達と言えるだろうが、つい先日NHKで特集されていた柔道の加納治五郎氏の生き方と人生哲学にも感じ入った。
人間教育にあって「知」「徳」「体」の三点が大切で、中でも「徳」がなければ「知」と「体」が害になると言われた考え方にには感銘を受け、先人達が説かれた言葉と行動に心から手を合わせるほどだった。
人は「なるほど!」という思いを抱けないと成長不可能で、全く周囲が見えない立場に陥っても気が付かないことになってしまう。
随分昔のことだが、ダイエーの創業者の側近だった人物と話したことがあった。彼は創業者に「このままでは崩壊する」と何度も箴言したそうだが、聞く耳持た ずの姿勢で突っ走られ、耐えかねて退職に至った思いを綴った書物を発刊されたが、それから間もなくしてダイエーの凋落が始まったので驚いたこともあった。
何でも自分の都合のよい方へ判断し、それが自身や組織の首を絞めることが全く理解出来なくなってしまう傾向の中、周囲にイエスマンしか存在しないことになるのだから始末が悪く、気が付けば崩壊の道へ進んでいることで後悔に至るのである。
そんな著書を発刊された際、すぐにご持参くださって恐縮したが、独裁的な考え方が赤裸々に綴られていて衝撃的。取引先を泣かせる手法に松下幸之助氏とは正反対の経営者だと考えさせられることになった。
これらのことは我々零細企業にも共通することで、仕入先との関係に少なくとも「5対5」の関係を理解すべきで、そこにその人物間や人望が生まれてくることを知りたいもの。自身に力のない弱いものほど相手側の比率を少なくしてしまうものである。
ある会社からスタッフ教育に招かれた際、私を紹介する中で経営者が言われた言葉に同じ思いを共有していると思ったことがあった。「会社や社長から給与を 貰っているのではない。お客様から給与をいただいていると考えるべき」と言うことで、その会社の社員達は本当に高いレベルであったことも印象に残ってい る。
大阪梅田のバックヤードに高級ホテル進出というニュースがあった。東京のホテル戦争も大変だが、いよいよ大阪も戦国時代に突入す る。大阪ウェスティンのロビーのリニューアルが完成したし、上六の元都ホテルのシェラトンもバンケットルームの大改造に進んだが、物理的な変革はすぐにで も可能だが、人の教育や変革が簡単ではないので困るのである。