2009-10-15

なかせる人 泣かされる人   NO 2561


 怒りモードを見せていた森田千葉県知事が前原大臣と会う前からご機嫌になり、20分の会話が終わると妙に納得した様相を見せ、何と単純な!と感じた人も多かったと推察する。

 成田と羽田の国際線を分けて考えるとしても、航空会社や利用者にとっては利便性の高い羽田を選択するのは当たり前のこと。知事が「ウィンウィン」という言葉で丸め込まれたような結果に見えた。

 ハブ空港という発想からすると羽田に流れがあるのは必然のこと。ましてや韓国の仁川国際空港に対抗しようとすれば、その道でなければ同じ土俵に上がることも出来ないだろう。そんな現実を迎えた時、森田知事の怒りはどうなるのだろうと思ってしまう。

 さて、ある大手スーパーが採算ベースに乗らない20店舗を閉鎖するというニュースがあった。全国の商店街を疲弊させる原因となった強引な出店背景もあるが、閉鎖されても商店街が活性することはなく、消費者も不便を余儀なくされてしまう。

 各大手スーパーが自社ブランドを発売する傾向にあるが、そんな中で低価格で納品を強いられる製造メーカーが泣かされている現実も知らなければならない。異常な価格競争は社会を混乱させ、その悪影響は日本の将来に暗雲を及ぼすだろう。

  数年前、ある団体から依頼を受けて講演に行った際、終わってからメーカーと呼ばれる世界の裏側の秘話を知って衝撃を受けた。大企業に納品する孫受けの立場 にある中小企業だが、決算報告書類を大企業にも提出しなければならず、そこで利益が出ておれば「もっとコストが下げられる」と言われるそうで、企業努力が 無意味になると嘆かれる姿に同情するしかなかった。

 一方で、NHKの「クローズアップ現代」でコンビニ業界の厳しさを採り上げていた。 数ヶ月前に賞味期限の迫る弁当の値下げ問題が提訴まで表面化したが、コンビニ業界は同系列のフランチャイズのシステム運営をする本部会社だけが儲かるシス テムになっており、大手スーパーなどと200円台の弁当で熾烈を極める現実となれば異常な世界と化し、価格破壊に至る道にもはや歯止めが不可能なようだ。

  あるコンビニのことだが、ご主人に先立たれた奥様が切り盛りされていたのだが、百か日を迎える前に閉店を決断され、その決断に背景には将来性に期待出来な かったと共に、4時間営業で深夜のアルバイト社員の強盗被害の危険性、そして意外なことに犯罪意識の少ないゲーム感覚みたいになっている万引きの被害の大 きさで、「ひったくりっは多いし、振り込み詐欺もあるし、日本の国はどうなってしまったの」と仰った言葉が印象に残っている。

 それでも中国の現実から考えればまだまだ恵まれているようで、テレビのニュースで知った「ダフ屋」の存在には怒りさえ覚えてしまった。

地方から北京の病院へやって来る患者達だが、2日や3日ぐらい待たされるのは当たり前のこと。玄関に続く外の道路で行列が出来、中には5日も待つ人もいるそうだ。

 そこで暗躍するのが並んで取得した順番整理券を販売する「ダフ屋」の存在で、日本円で300円が10倍の3000円ぐらいで取引される光景に、如何にも中国らしいと腹立たしくなった、

 弱者をターゲットにする悪徳ビジネスは許されないが、今や何でもありの中国ではないか。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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