2010-02-22
梅の季節に NO 2620
俳優の「藤田まこと」さんのご訃報を知った。独特のキャラは、それこそ伽羅と称する味のある存在だったので、その惜しまれるご逝去がつくづく残念に思えた。
動脈瘤破裂というのが直接死因だったようだが、50代の頃に手術を受けた体験のある私、担当医師から「机の角にぶつからないように」「前を歩いている人に 接近しないように。もしも肘があたったら大変だから」なんて教えられ、「激痛に襲われたら救急車で20分以内に病院へ到着しなければ5割はさようならだ し、助かっても内部の出血の問題で大変だよ」と恐怖心を抱くことになり、まだ手術の目安となっていなかった大きさなのに手術決断をした歴史があった。
全国各地に出掛けることがあったところから「20分以内」という言葉が重く圧し掛かかった背景もあったが、藤田さんのことに照らして考えてみれば、その決断は英断であったように思えてならない。
藤田さんのことで忘れられないのは、ある記念式典パーティーのこと。大阪の一流ホテルでフルコース1500名という大規模なものだったが、プロデュースと 司会を担当することになり、第一部の式典でどうしても演出として女性司会者との掛け合いが不可欠で、関西を代表する人物をキャスティング。第一部は厳粛 に、第二部の祝宴は和やかにをテーマに、そのゲストだった藤田さんの歌と進行を任せたら、それは見事に流れるひとときを作り出してくれ感謝したものであっ た。
宴たけなわという頃に藤田さんを舞台にお呼びするのだが、その頃の出席者と言えばあちこちの席にばらばらの状態、如何に自席に戻さ せるかが重要だが、彼女は難なくクリア。やがて落ち着いた状態になったところで舞台上から「婿殿!」の呼び掛けで藤田さんを登場させ、ドラマの裏話などの やりとりが楽しい思い出となっている。
プロの司会者に求められるのはアドリブのテクニックで、ハプニングをハプニングでないように解決するところから究極のサービス業だと信念を抱き、与えられた空間の中で誰にも傷をつけない気配り心配りが不可欠となる。
歩きながら発声練習をしている日々、その進化は何とか進んで来ているようだが、まだまだ厳しい時間を過ごさねばならない。本館で行われていた葬儀に問題がないかと確認に行ったら、葬儀委員長から「大丈夫か?>とお声を掛けられ恐縮した。
今週は嘘のように暖かい日差しが。散歩の足取りが軽くなる春の訪れを感じている。