2010-05-11
それでいいの? NO 2642
弊社の式場である「西館」の前の道路は戦後頃から「疎開道路」と呼ばれているが、間もなく廃止が決まっている赤バスが走っている。
勝山通りを経てJR大阪環状線の桃谷へ向かう路線だが、時折に目にする後方看板広告に驚いた。「あなたも いつか おくりびとに 直葬15万円」とあったから。
数ヶ月前、車内広告には9万円台の価格が表記されていたが、何やらいつの間にか価格アップされたようで、会社の住所表記もなく「0120」で始まる電話番号だけが掲載されている。
信用できる企業の「0120」番号は安心だが、そうでない場合はトラブルが多いと聞き、消費者センターへの苦情や問い合わせが増えているそうだ。
葬儀という仕事に携わってきたわが人生だが、何より「直葬」という言葉に抵抗感を覚える。人がペットのように処理されるという考え方は間違っている。経費を掛けない方法なら互いが話し合えば異なる形式に至るだろう。他社の直葬で進められて後悔されている方も知っている。
我が大阪では、生活保護を受けておられる福祉葬儀でも19万円程度が設定されている。なのに9万円や15万円とはどういうことだろうか。魚を釣り上げる餌のように「食い付き」を待ち構えているビジネスかもしれないが、それなら「悔い付き」につながってしまうだろう。
「家族葬 7万円から」という電柱看板を見たこともあるが、そんな業者に依頼をされる方々の二重のご不幸を考えてしまう。
一方で、朝刊に大手スーパー「イオン」に関する記事があった。業績悪化で葬祭ビジネスにまで乗り出した組織だが、ついに「お寺さん」の紹介まで始めたというのだからびっくりした。
通夜、葬儀、火葬場読経、諸七日から戒名に関する費用をセットにして25万円、40万円、55万円の3種類となっていたが、そんな会社と契約をした宗教者 がいることにも衝撃を受けただが、政治をはじめ「お金」が何より優先される荒んだ社会にあって、最後のが牙城が崩れ始めているような気がしてならず、檀家 制度という言葉が過ぎった朝だった。