2011-03-29

秘められた背景  NO 2658


  福島原発事故が前号で触れたようにいよいよ深刻化を増している。確か23日だったと思うが、集中制御室に通電されたされた際の室内で笑顔で会話をしていた 東電社員らしき二人を見て衝撃。命を懸けて取り組む人達の存在を思えばこんな光景がニュースに流れる筈はなく、次の日に3人が被曝した報道を知って「さも ありなん」とお気の毒に思えた。

 原発反対の組織団体が「大地震には?」「大津波には?」と何度も問題視していた事実もあったが、何より驚いたのは前福島県知事のインタビューニュースで、自宅に置かれていた東電の内部告発文書に唖然。それらは今回の大事件を確実に予告しているものだった。

 アメリカをはじめ世界中から支援が向けられているし、ボランティアの皆さんの活動には頭が下がる思いだが、地震学者や政府側の「想定外」発言には虚しさを覚えてならない。

  弱者にこんな災害は想像以上に強烈なもの。2年前に救急車で運ばれて緊急入院した次の日、暁方に福井県を震源とする地震が発生、その影響で病室の扉が勝手 に開いた際の恐ろしさをはっきりと記憶しており、動けない状態で阪神淡路大震災時のことを思い出して震撼した体験だった。

 原発の所在地から20キロから30キロに在住する人達に対して「自主避難」という水夫対策が発表されたが「自主避難」とは理解出来ないと「非難」されても仕方がない筈。それこそ政府の無能振りを物語るものだろう。

 大切な人を急に喪うということは想像を絶するストレスを生じるもの。怒り、絶望、孤独、自責感などに襲われ、判断力が著しく低下して無気力になってしまうのは当たり前。精神医学の専門家の尽力も重要だと考えてしまう。

 ある女子大学今教授の発言が印象に残っている。「国民は『危険』に対しては納得をして行動するが、『不安』に対しては疑心暗鬼が加速してパニックに至る」というものだが、まさにその通りだと共感を覚える言葉だった。

 東電の計画停電に対して荒川区長と足立区長が怒りの会見を開いていた。区側に何の連絡もなくHPに発表されたのだから怒り心頭も理解出来る。このあたりにも東電という会社組織の「おかしさ」が見えるような気がする。

 農作物や土壌に関する補償を国が行うそうだが、それで救っても将来が心配。拙い備えで起きてしまったとんでもいない大事故。それは目に見えない恐ろしさを秘めているだけではなく、我が国の将来に大きな影を感じさせている。

 大量の放水が行われたら、溢れた水がどうなるかぐらいは本当に素朴な疑問である。マンネリの中で発生したミスは解決が難しいもの。その前に自然に対する謙虚な姿勢が重要と考えるべきだろう。

  ニュースを見ていて聞き苦しい言葉のオンパレードで腹立たしい。大学教授そ立場にある人達の「ですね」調にはウンザリ。「これはですね、この部分がです ね、熱くなってしまうとですね、水蒸気が発生してですね」なんて解説が情けない。講義を受けている学生達の抗議があると思っている。
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