2011-05-19

想定外?  NO 2661


  ある議会の新議長就任を新聞とテレビのニュースで知った。この人物とはある大規模な社葬で会った。ホテルで行われたお別れの会だが、葬儀委員長を務めら れ、開式前の打ち合わせ時に「司会者は身内側の立場。ですから敬称を略します」と、ご了承を得て、本番のご弔辞、ご献花の際に敬称なしでご芳名を奉読。そ の強烈なインパクトが心地よい衝撃だったと予想外に褒めてくださった方が多くて驚いた思い出があった。

 女性司会者では絶対に無理な世界。これらは男社会が中心となる組葬などでも重んじられ、何度も指名を頂戴することになって困惑したが、最近のように女性司会者の進出は極めて当然の社会の流れだと言えるだろう。

 母性という背景にはホスピタリティの根源が秘められ、もう30年以上も前から女性を重用してきた弊社だが、今、私の代わりを務めてくれている女性司会者のレベルは高度なもの。参列者の皆様から賛辞のお声を頂戴しているので嬉しく思っている。

 数日前、そんな彼女が主宰するセミナーに参加。1時間と少しの講義をしたが、その中で今回の東日本大震災で政治家や学者達の多くが発言した「想定外」について触れ、「想定内」として入園者に見事な対応をした東京ディズニーランドの例を挙げた。

  過去に担当した大規模な社葬で、数日後に「TDLサービスを感じました」というような内容の嬉しいサンキュー・レターが届いて喜んだ歴史もあるが、その頃 からTDLはいよいよ進化し、訓練を幾度も繰り返し、ゲストと称する入場者を見事に守った姿勢には賞賛の拍手を贈るものだった。

 大地震発生から1分も経たない内に館内放送で危険を知らせ、外に出た皆さんにぬいぐるみを渡して「頭を守ってください」と行動したことも立派だが、1万人のスタッフの内8割がアルバイトという事実にも驚愕。その人達が自らの判断でお菓子やパンを配った行動も素晴らしい。

  当日の来場者数は7万人だったそうだが、交通手段の問題で帰宅不可能な2万人に対して、お湯をかけるだけで出来上がるひじき入りのご飯が配られたり、「冷 え込みますから」と、ビニールの土産袋を子供達に被せた機転も中々のもの。どこかの内閣との大きな差異を感じたのは私だけではなかっただろう。

 ご飯の備蓄は1万人が3日間食せる量。それらが「想定内」という対応に活かされた訳だが、原発事故に振り回される悲しい現実に腹立たしい思いを抱いてしまう。

 福島から300キロも離れた小田原のお茶からセシウムが検知されて驚いたが、関東に在住する孫達のことがいよいよ心配になってきたこの頃である。

  昨日の夜、BSで外国の核廃棄物の地下埋設について特集放送があったが、それらが10万年後にも危険という事実にもびっくり。6万年後に氷河期が訪れて人 類が滅亡し、それからの後に新しい人類が出現するかもしれないが、現在の世界中の言語も無意味で、我々がつい数千年前に創造されたピラミッドの謎を解明出 来ないように、それらが「!?」と発見する時の恐ろしさを想像するだけでも氷河以上に寒々しい思い。

 そんなことからすると、原発なんて考え直さなければならないが、まずは福島事故の収束を願って手を合わす。

久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net