2011-09-10

救急の日に  NO 2690


 紀伊半島の山間部に出来た土砂ダム湖の決壊が懸念されている。台風12号がもたらした記録的豪雨の産物だが、下流に在住される方々にとって、こんな恐ろしいことはないだろうと想像する。

 土石流となって下ってくる光景を考えるだけでも背筋がぞっとするが、奈良県五條市側から猿谷ダムや風屋ダムに行ったことのある私にとって、あの崖沿いを走る狭い道路が強烈な印象として残っている。

 停電や電話の不通が続く地域があるそうだし、孤立して水や食糧不足に陥る村落の存在を懸念しながら、政府や自治体の早急な対応を願っている。

  野田新総理があちこちの被災地を視察中だが、閣僚や民主党の要職にある人達が勝手な発言を繰り返し、撤回や陳謝しているので甚だ疑問を感じるこの数日。東 電や保安員の一方通行的な発表だけを報じるマスメディアも情けないが、この国の将来はどうなるの?と心配になる人も多いだろう。

 さて、この「独り言」を通じて全国の多くの方々との交流が生まれた。それこそ「ご仏縁」というべきものだが、最近、我が愚書を所望される方が多くて苦慮している。

  30数年前頃から書いた4冊の愚書。「書く」ことは恥を「掻く」こととの思いから、新聞で大きく採り上げながらも積極的に増刷しなかった愚書。アマゾンな どの書店に問い合わせても入手困難な状況。10年ほど前、ふと開いたネットのページで、そんな愚書がオークションに登場している現実を知って驚愕したこと があるが、ある方からメールを頂戴し、「国会図書館にありましたよ」と教えていただきびっくりした。

「この世」で発行された全ての書籍をプールするのが国会図書館だそうだが、そこに小説「七万歩才のあの世の旅」があることに苦笑した私。削除ボタンで全てが消滅するネットとの違いを改めて再認識させられた出来事でもあった。

 実を言うと、4冊の内、「七万歩才のあの世の旅」だけは増刷をしている。ある著名な人物から、そう勧められたからだが、積極的に出したいと思わなかったこともあり、まだ倉庫に残されているようだ。

 3作目となった小説「お葬式はハプニングにのって」は、多くの新聞で採り上げられ話題となり、発刊と同時に書店に並び、すぐに売り切れとなった歴史があるし、宗教関係の雑誌で週間ベストセラーを一ヶ月ぐらい続けていたように記憶している。

 その愚書は、もう私の手元にもないが、未だに「ないの?」と声を掛けられることもあるので消えない過去の産物のような気がするこの頃だ。

 この世の中は、全て「縁」「因」「運」で成り立っているのかもしれない。人生に大きなインパクトを与えてくれた素晴らしい人物との出会いこそが何よりの財産だろうが、そう考えると私は恵まれて幸せだった。

 余命がどれだけあるかは不明だが、命を使う「使命感」を忘れずに、この世に「生かされた証」を残したいと考えている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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