2011-10-09
友人とのご仏縁 NO 2717
所用があって友人の割烹に立ち寄った。そこは、疎開道路にある「すっぽん」料理で有名な「豊水」だが、前にも書いたように、これまで「すっぽん」なんて口にしたことは一切ない。
少しだけ何かを食べようと、注文したのはカレイのから揚げ。一般的に三枚に下ろして揚げるものだが、私は皮が苦手。そこでいつも五枚に下ろして揚げて貰っている。
この店で隠れた人気料理が「飯蒸し(いいむし)」で、これまでに一緒に行った人達全員が珍しくて美味しいと評判だし、奥さんへの土産として持ち帰って貰ったことも多いが、その後、奥さんから「もう一度」と電話があるので凄いではないか。
「飯蒸し」とは「もち米」を炊いた上に青物と京都の柴漬けが乗せられたもの。私の場合には青物を省き、柴漬けも別の小皿に入れて貰っているが、一緒に行った人達から、いつも怪訝そうに事情を訊かれるので面白い。
オヤジは超一流の料亭ばかりで修行を積んだ歴史があり、私と同様に頑固一徹な一面もあるが、不思議と昔から気が合い、何度もゴルフを一緒にしてきている。
互いに孫の存在があり、最近では孫談義を重ねているが、今日も幼稚園に通う孫の運動会に行ってきたと楽しそうに話してくれた。
明日、新幹線、明後日はどうしても飛行機に搭乗しなければならず、事故に遭遇したら頼むぞなんて言葉を残して帰ってきたが、互いに齢を重ねた歳月には不思議なご仏縁もあった。
彼が若かりし頃、お父さんが亡くなった葬儀が奈良県で行われたが、その葬儀を弊社が担当していたことが分かってびっくり。数年前に亡くなられたお母さんの 葬儀の際、私が作って女性司会者がナレーターを担当したナレーションを気に入り、何とか特別に収録して欲しいと頼まれ、スタジオを借りて録音したことも あった。
ある有名な企業の役員さんの社葬の際、彼のお兄さんが会葬に来られており、「どうして?」と訊ねられたので、その企業の社葬関係は全て私がと説明したら驚いておられたのも懐かしい出来事。
その後、彼のお姉さんや義姉さんの葬儀も担当させていただいたが、彼の叔父さんが弊社の先代と深い交流があったことを知り、そのご縁で奈良県の葬儀を承ったことを知った。
世間は狭いという言葉があるが、彼との交友は正にその世界。かれこれ30年以上の月日が流れるが、彼がプレゼントしてくれた姿見が本館に置かれているし、義理のお父さんがプレゼントくださった素晴らしい絵が西館に掲げられている。
彼は、今、奈良県の山奥で様々な野菜や果物を育てている。週に2回ぐらいは通っているようで、今日も大きな「アケビ」を貰ってきた。
裏道を通って自宅に戻ると、奥さんが先に着かれ、「これ、主人からです」と差し出されたのは彼が作った梅シロップ。何度か店で飲ませて貰ったこともあるが、その味は一流料理人である彼ならではのもの。明日に出掛ける際の、珍しい土産が増えて嬉しく思って手を合わせた。