2011-11-15

司会の勉強  NO 2753


 日付が変わる前、就寝前に服用する薬を探したら見つからず、どうやら医院のスタッフが入れ忘れたみたい。お陰で<眠れないのでは?>との思いから一睡も出来ず、窓が明るくなるのを待って、午前6時からオープンしている疎開道路の喫茶カローラに行った。

 ここのママさんの勤勉パワーには敬意を表する。朝6時から午後10時まで営業しており、月に2回しか休日がないので驚く人達が多い。

 過去に行われた町の女性会の総会で、会長の代行として出席した際、ママさんの隣席に座ったこともあったが、そんな話をしたら笑顔を見せられた表情が印象に残っており、いつまでもお元気でおられることを願っている。

 医院に行ったのは夕食の後。スタッフが「申し訳ございません」と平謝り。ちょっと早めに銭湯へ行ったが、女将さんとお互いに減らしましょうとの減量談義。過日の伊勢行きからか、また体重が増えていて反省。

 さて、新幹線、在来線、私鉄と、それぞれの車掌さんの車内アナウンスに異なった特徴があるようだ。昔から、走行時の騒音から「鼻に掛かる声」が伝わり易いと言われる噂が流れていたが、それはオカルト的だと指摘したい。

 車内アナウンスの伝達は、マイクやスピーカーなど放送設備に費用を掛ければアップするのは当たり前のこと。走行時の騒音遮蔽対策が優れた新幹線では上質なシステムが組まれているようで、在来線や私鉄と比べると格段に聞き取り易くなっている。

 残念ながら、アナウンスのトーク技術は様々だ。きっと研修を受けているとは思っているが、狭い車掌室の中でマイクに向かう体制では、「ご乗車有り難う」のハートが伝わらず、何やら冷たく感じてしまうのも否めない。

 そんな車掌さんの立場で司会者達の研修をしたことがあった。専務車掌室の中、座席に座る乗客の背中側から喋ること、また乗客の前側から視線を集めて喋ることの違いを体験させた訳だが、そこで「有り難う」の伝達に異なりが生じた事実に気付かせる勉強でもあった。

  車内アナウンスで携帯電話について触れる部分があるが、我々葬儀の司会者の世界にあっても考えなければならないことがある。「通話はデッキで」という部分 で、式場の場合に「通話はロビーで」なんてアナウンスをしたり、「電源をお切りください」とはナンセンス。お通夜や葬儀の場合、開式前に「恐れ入ります が、携帯電話に尽きましてよろしくお願い申し上げます」だけで十分ではないか。

 しかし、車内の優先座席周辺に関するアナウンスについて は考えるべき。心臓のペースメーカーの誤作動を考慮するとどう対処すべきなのだろうか?。式場の入り口や受付に「ペースメーカーの方はスタッフにお知らせ ください」との掲示をするのは簡単だが、その先の答えを求めなければならないので大変ではないか。

 誤作動の危険性があるので友人や知人とのお別れの場に参列出来ないとなれば、あまりにもお気の毒。早急な対処が求められる我が業界である。

  これまで数え切れないほど多くの司会者の研修を行ってきたが、自然な雰囲気で喋るこをクリア出来ない人が多かった。大半の人がマイクを意識してしまうのだ が、日常の会話の際に偶々マイクがあったということになれば理想で、それは、プロゴルファーとアマチュアゴルファーのスウィングの違いにも似ている現象で ある。

 プロはスウィングの中に偶々ボールが存在して飛ばされるが、アマはボールを意識して振ってしまうので差が出る訳だ。

  困ったイントネーションが身に付いた人も多かった。空港の館内放送や百貨店の独特のアナウンスを思い出して欲しい。あんな感じで葬儀の司会をされたら背筋 が寒くなってしまう。もう一つ難儀なのが観光案内型というケース。過去に取引先の社長が来社、「これを聞いてください」とカセットテープを持参されたこと があった。そこですぐにデッキで再生したのだが、「素晴らしいでしょう」と言われた社長に向かって「最悪です」と答えた私。それが見事にも観光案内型であ り、その説明をしたら社長が妙に納得されたのが面白かった。

 ちょっと長くなるが、ナレーションのことにも触れておこう。せっかくの原稿 を「ブチブチ」と変なところで切る人が少なくないのが困りもの。それらを改善するには句読点に神経を遣うだけで解決する筈。予め、切りたいと思うところま で句読点を打たなかったらよいだけのこと。この「独り言」をご笑覧くださる全国の司会者の皆さんへのアドバイスとして結んでおこう。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net