2011-11-30

司会のフレーズから②  NO 2768


  ご出棺に手を合わせ、自宅に戻って着替えて阿倍野の近鉄百貨店へ行った。目的は誕生日を迎える初孫達へのプレゼント。ついでに入った「杵屋」で食事をした が、店内に流れていたのは童謡ばかり。「どんぐりころころ」に「靴が鳴る」が耳に残ったが、それで思い出したのが生野本通り商店街の八坂神社近くにある 「力餅」食堂のこと。店内に流れる音楽は、いつもジャズ。きっと女将さんのお好みかもしれないと想像しており、次回に行った時に訊いてみよう。

 近鉄の大工事も150メートルぐらいの高さまで進んでいたが、300メートルになるそうだから半分ぐらいの行程か。高所が苦手なところから、上で作業をされる人の姿を見ただけで足が涼しくなってしまう。

さ て、昨号の続きで、昭和55年に谷村新司さんが歌って大ヒットした名曲「昴」だが、壮大な宇宙観のイメージが湧き上がってくるこの曲のタイトルは、清少納 言の「枕草子」の中に「星はすばる云々」という一文があるし、江戸時代の国文学者が「すばるは『統べる』が訛ったもの。統率ということから星の王者とも考 えられると書いている。

 また、菅原洋一さんの歌で昭和39年に大ヒットとなった「忘れな草をあなたに」だが、この初夏に咲く花を歌った詩には、悲しい伝説の物語が秘められている。

 ある若者がドナウ川の川辺で、彼女に贈るために珍しい花を取ろうとした瞬間に足を滑らせて川に転落、最後の瞬間に「僕を忘れないでね」と叫んで急流を流されて行ってしまった。彼女は、それから後に彼のお墓にその花を植え、最後の言葉を彼の花に託したのである。

 このように、それぞれの曲の背景にドラマが存在していることになるケースが多く、それらを組み上げると、そのまま曲紹介の司会フレーズに転化出来る。

  あるカラオケ大会の司会を担当することになった時のことだが、何とかイントロ部分でその曲を紹介するナレーションが出来ないかと思い、やってみようと考え たのが歌詞を一通り読むこと。それで浮かんだ言葉を羅列すれば何とかなると行動を始め、本番の始まる前の1時間で20曲分を創り、その後、5回分100曲 を創作したことがあるので、その一部をここで紹介しよう。

家門 亮さん 「いたわり」 
 辛い過去の思い出は、私が悪いと慰めたい。傷の手当てに涙が効くよ、包んでやりたいお前のことを。

五木ひろしさん 「桜貝」 
 他人にゃ言えない心の傷を、波を見つめて流したい。思い出すべてを込めたのは、砂  に残った桜貝。あの日のぬくもり残ります。

成世昌平さん 「はぐれコキリコ」
あの人との思い出がいっぱいあります。雪の湯の街、懐かしさ。春よ戻れと手を合わせ
煙る立山、何故遠い。十九、二十歳で耳にした、なぜか淋しい竹笛悲しい。

ちあきなおみさん 「かもめの街」
 流れ流れて住み着く街は、誰にも言えない辛さがあるの。波間に浮かんだカモメをみつ
め、あなたのふるさと訪ねてみるの。切ない女心を歌い上げます。

大月みやこさん 「女ひとりの日本海」
 受身心の女の気持ち、冷たい海に流したい。今宵過ごすは心の旅路、おんな一人の思い
出託す。 

渥美二郎さん 「恋みれん」 
 忘れたくても忘れない、出会いは別れの始まりと、人の世を説く人が言う。過ぎ去る思い出、心の中に、夢と仕舞って酒を飲む

  如何でしたか。それぞれの曲の歌詞から思い浮かぶ言葉を並べるだけで出来上がるのですから、1時間で20曲くらいのベースなら可能となります。しかし、聞 いていただく方々の耳に爽やかに入って欲しいと考えたのが出来るだけ「五七調」へのこだわり。それは喋る方も楽になるのです。

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