2012-01-12
謙虚に NO 2808
昨号で酷寒の北海道のことを書いたが、今日はそれよりも冷え込み、氷点下25.1度を記録したニュースに驚いた。
あちこちで今年一番の冷え込みだったそうだが、去年に比べて降雪量が多いという人達の声に被災者や避難を余儀なくされた方々の存在に手を合わせる。
午前中に行われていた合同葬に参列、焼香をさせていただき、導師退出後の喪主様のご謝辞の後、お別れの準備のひとときにロビーで喪主様にご挨拶。「顔を見ないからどうしたのと思っていた」と仰られ、病気の体験話を申し上げたら驚かれていた。
昨号で触れた車内でのお話のことを申し上げたら、「よく憶えているね。そうだったよ」と懐かしそうなご表情を見せられ、メモリアルボードのお写真の話題になってしばらくすると「お別れ」のアナウンスがあった。
お好きだったという赤い花を一輪だけ足元にお供えさせていただいたが、娘がお世話になったことにも感謝して手を合わせた。
その娘が在住する関東だが、ご出棺前の時間に大きな地震が発生しており、やっと夜になってから電話で話したのでホッとしたが、孫が出てきてNHKの「お母さんと一緒」に出るから見てねと伝えられた。
出るのは3人目の孫だが、上の二人も同じ番組に出ているところから、どうやら娘が積極的に動いているようだと推察。しかし記念になるのは確かなことで、指定された日にチャンネルを合わせようと思っている。
初孫がその番組に出た時は衝撃を受けた。みんなで走り回る中に見つけられずにいると、一人だけ転んだ姿があってよく見たら、それが孫だったという出来事だった。
二番目の孫が出演した際にはリハビリ入院中のことで、テレビを一切観ないようにしていたので残念だった。
今日の故人だが、オーストラリアで行われたお孫さんの結婚式に出席されていたお写真を拝見したが、孫という存在は別格なもの。多くの司会者に研修を行って きた際に、「親を送る喪主を体験して一人前の葬儀屋。孫を持って初めて本物の葬儀屋」なんて話を説いてきたが、そうなると誰もが高齢にならなければ到達出 来ないとなってしまう。そう教えたのは、それまでは「謙虚に」ということで、技術に胡坐を掻かず、ハートをいつも正座の状態でと伝えたかったものである。
我々がどんなナレーションを創作しても、孫さん達のメッセージには遠く及ばない。それを学んで「謙虚」に取り組みなさいと教えてきた訳だが、私自身、孫を 持って初めて爺ちゃん、婆ちゃんの心情を理解し、ナレーションの創作内容やコメントに大きな変化が生じたことも事実である。