2012-01-17

辛いことばかり  NO 2812


 昨号で書いたお婆ちゃんのお通夜に参列。メモリアルボードにお座敷列車内や佐渡のタライ船でのご夫婦のツーショットもあったが、セピアの時代の一枚が多くの弔問者の注目を集めていた。

 それは、日本髪を結われたもの。おそらく戦前に撮影されたものだろうが、かわいい簪にその時代らしい風情を感じてきた。

 ロビーにいると、ご仏縁に結ばれるご住職がご弔問に見えられてびっくり。すぐにスタッフから女性司会者に連絡。ご弔問者に先立ってご焼香を案内するようにアドバイス。

 導師がご退出された後、喪主様のご謝辞があったが、その中で曾孫さん達が仮通夜の際に控え室で「大お祖母ちゃんと一緒に寝る」と添い寝されたことが嬉しかったと仰ったが、
心温まる家族の絆を物語る事実として羨ましく思った。

 知人達の参列も少なくなく、互いの身体を気遣う会話が多かったが、お婆ちゃんが余りにも突然にご逝去されたので驚きの声が多かった。

 明日は葬儀に参列するが、お通夜以上の参列者数となれば大変である。寺田町駅から近いということから西館を選択されたそうだが、弔問者の人数からすると本館だったと考えてしまう。今日の葬儀を終えてから何とか間に合ったと考えるが、喪主様側のお考えなら仕方がない。

  さて、随分前のことだが、交通事故という不幸に巻き込まれた若い娘さんの葬儀を担当したことがあった。その時にご仏縁をお願い申し上げたお寺様のことを大 層お喜びくださったご家族だったが、その後、お爺ちゃんやご両親などご不幸が続き、昨年末にもご不幸があり、今度はお婆ちゃんのご不幸を迎えてしまった。

  明日、お通夜を担当くださるであろうお寺様だが、これで7回目のご導師となるのだからきっと驚かれておられるものと拝察する。皆さん全員のことを憶えてい るが、昔のことを思い出すとあまりにも悲しくなる。何よりお気の毒なことは、孫の誕生前にご夫妻がご逝去されてしまったこと。今、確か二人のお孫様の存在 がある筈。存命されていたらどれほど喜ばれたかと思うと残念でならず、人の世の無常や無情という言葉を恨みたくなる。

 今日の結びは、あの豪華客船の座礁事故の問題。乗客を無視して船長や乗組員が先に逃げたという報道もあったが、それが事実としたら信じられない話である。

 昔、船長は船と命を共にしたという出来事が多くあり、戦後にもその考え方が続いており、法律を変更してそれを禁止するようになったという歴史もあったが、その人達が知ったら衝撃の極みだろう。

 船長は、きっとパニックに陥ってしまったのだろうが、乗客がパニックになっていることを忘れることは許されず、プロ意識の欠如著しいと非難されるだろう。

 船から離れて行く乗組員達を見た乗客の唖然とする表情が浮かんでくる。それこそ「嘘っ!」という世界となる。ここにも「想定外」があったのだろうかと思える顛末ではないか。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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