2012-01-18

呼称の響き  NO 2814


 西館で行われていたお婆ちゃんの葬儀に参列。ご導師の「口語調」の引導のお言葉が印象に残ったが、焼香の際には「ご不幸が留まりますように」と、本来の「留め焼香」の心を託して手向けてきた。

 大阪の葬儀にあっては、焼香順位に神経を遣うものだが、親族の皆さんは喪主様だけ指名焼香で進め、各種団体代表者も地域の代表者お一人だけというシンプルな式進行で、これからの時代はこうあるべきだろうという考え方も増えてきている。

 悲しみの遺族が参列される親戚の方々の焼香順位で頭を悩まされるのも少なくなく、中には一睡もせずに書き上げられたというお気の毒なケースもあった。

  こんな親戚が存在するんだという確認出来る事、また「御斎」の人数の確認には役立つだろうが、悲しむ時間を費して取り組まなければならないという悲痛のお 言葉を耳にしたこともあるし、一方で、「当家からは**と**も来るから読み上げてね」というご親戚からの要望があることも事実だ。

「あそこを読み上げて当家を読まないとはおかしい」とか「あそこより当家の方が血縁が深いから先では」というようなクレームも生じ、まさに葬儀とは人を集め人を走らせ悩ませる通過儀礼なのである。

 さて、もうかれこれ20年ほど前のことだが、国道25号線の源ヶ橋交差点の西行き車線で信号待ちをしていたところ、後方から走って来た信号無視の車に接触され、そのまま寺田町駅の方へ逃げて行ったという事件に遭遇したことがあった。

 青信号まで待って発進、逃亡者のナンバープレートをメモして寺田町駅まで走行したが、それ以上追い掛けると次の事故が発生する危険性を考え、そのまま生野警察署に届出をした。

 担当警察官と共に車の後方横を確認したら、かなりの傷と凹みがあり、そこには加害者の車の塗料の一部も残っていた。

若い男女二人が乗っていた事実と控えておいたナンバーを告げると「手配します」ということで帰ってきたが、それから1週間ほどしてから「逮捕しましたから確認に来てください」と電話があった。

逃げた相手は無免許で友人の車を運転していたそうで、修理工場への手配書で検挙に至ったということだったが、親に付き添われた本当に情けない若者で、調書の質問の際に警察官にきつい説教を浴びていた。

 こんなことをなぜ書いたかというと、事故が発生した場所は阿倍野区と生野区の境目であり、それぞれ管轄する警察署も異なることになるのだが、その時は不思議と生野警察署が担当してくれたので助かった経緯があった。

 そこへ天王寺区が絡むのがJR大阪環状線の寺田町駅。内回りは天王寺区、外回りは阿倍野区、そして駅前の信号のある横断歩道を渡ると生野区という境界線となっている。

 そんな場所で、ご仏縁に結ばれる高齢者がご急逝されたことを社員から聞いてびっくり。旦那寺の忘年会で何度もご一緒したし、近くの蕎麦屋さん、銭湯、医院でも常連さんのお一人だった。

 自宅前でお会いすると、いつも「大丈夫か?」とお声を掛けてくださったし、ゲートボールの用具を背にして歩かれるお姿が思い出されるが、大阪府下に在住されるご親戚の葬儀を何度か担当した歴史も忘れられない。

 突然のご不幸となると診断書にプラスして管轄警察の検案書が必要となるが、あまりにも驚きの出来事。いつも私の役職に「さん」ではなく大阪らしい「はん」でお呼びくださったお爺ちゃん。何とか体調を保ってお通夜と葬儀に参列しなければと手を合わせている。
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