2012-02-13

音響へのこだわり  NO 2840


 午後から雨が降り出した。本館で行われていた葬儀のご出棺後に降り始めたようだが、会葬に来られていた方々の帰路を心配した。

 昨夜のお通夜に300名近い弔問者があったそうで大変みたいだったが、全員が式場内に入れたので、外の厳しい寒さだけは救われただろう。

 この十年で弔問者や会葬者が激減したのは確か。これも高齢社会という現実を物語る兆候と解釈しているが、同時に一抹の寂しさを覚える昨今だが、300名もの参列者が来られるとホッとする一面もあることになる。

 大阪の阿倍野区に「やすらぎ天空館」という大阪市立の葬儀式場が存在し、過去に何度も利用したこともあるが、今こそ日に2件という状態になっている中、オープン当時は日に1件だけという制限があり、お客様が「貸切なの!?」と驚かれていたことがあった。

 式場使用料金も高額でなく、贅沢な設計となっているところから人気が高いが、近隣の方々だけでも取れない状況が続き、全館使用というケースでは4日待ちや5日待ちが当たり前のようになってしまっている。

 片側利用で200席、全館で400席となるが、上述の状況から数日間予約がいっぱいということが増え、弊社の本館への問い合わせが多くなって来ている。

 暑い、寒いを凌げる全天候型を求められるお客様は多く、参列される方々へのご配慮から式場を選択されるケースが増え、そんな選択肢の中に弊社の本館と西館をご利用くださることが多くなったようである。

 雨や風という自然の影響は想像以上に大変で、人の心を騒がしくさせてしまうのだから困ったもの。それは、大切な方を送る環境をぶち壊す凶器にもなり兼ねず、宗教者、参列者を含め、共に同じ空間でお揃いになる環境が何より望ましいとなるだろう。

  弊社本館の空間での特殊なものに高度な音響設備がある。ある宗教関係の葬儀で、特別な進行が求められ、司会者の横でフォローくださった宗教者がおられた が、「今まで多くの葬儀式場を体験したが、こんな音響設備を見たのは初めて」と仰ったそうだが、その際、担当スタッフが私の道楽で設置したものだと返した そうだ。

 前述の「やすらぎ天空館」に備え付けられている音響が気に入らず、いつも自社で持ち込んでセッティングをしていたが、音質への 「こだわり」は式場空間を儀式空間に「神変」させるには不可欠な条件であり、それを理解してくれる司会者でなければ一流とは呼べないと考えている。

  多くの司会者を迎えて研修を行ったことがあるが、それぞれが「こんな喋り易い音響は初めて」という声も多かったし、地域のカラオケ大会の際には「今までで 最高に気持ちよかった」と喜んでくださった方もおられたが、裏話をすれば、歌が始まった瞬間にその方の声を耳で判断し、微調整を行っていたという事情が秘 められていた。

 音響にうるさくなると、耳の微妙な神経が活発になり、おかしいとすぐに<?>が生まれることになる。現役を離れて参列しても、スタッフに「おかしい」と微調整を命じたことが何度もあるし、そこに無神経な状態では、空間サービスとは程遠い状態になってしまうからである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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