2012-02-29

世間は広い  NO 2857


  スバル自動車が軽自動車からの撤退を発表した。ケロヨン?みたいな360cc乗用車から始まり、軽トラックや軽ワゴンで人気の高い会社だったが、小型車や 普通車への転換が主流になったみたいで、弊社にも確か軽ワゴンが3,4台あったので入れ替え時に車種変更を余儀なくされるだろう。

 日課で訪問している松山市の「愛するこどもたちへ」のブログだが、今日の号で中々感じ入ることが書かれ、彼の成長振りを窺えるようで嬉しくなった。

 これまでに何度か書いた「感動の葬儀」という言葉への抵抗感だが、彼も同じ思いを抱いているようで、最近のテレビのドラマ番組に登場する葬儀のシナリオのレベルの低さに強い抵抗感を抱いているようだ。

「これでもか!」とか「喜ばせよう」という発想で行動するレベルは低次元。本当の心で行動するなら、もっと「見せないよう」にとか「自己満足でよいから秘密裏に」ということもあることを知りたいもの。

過去にある出来事があった。大邸宅で行われたご主人の葬儀に、ご出棺を前にしたお別れのひととき。多くの方々が花を手向けて手を合わされている。スタッフの一人が「お棺の中に納められるものでお忘れ物はございませんか?」と声を掛けている。

 そんな時、私がふと気付いたのが立派な庭の片隅に咲いていた花の存在。確か山茶花だったと記憶しているが、故人がいつもご覧になっていたことを想像すると、どうしても納めたくなり、花の前で手を合わせて一輪だけ手に取った。

 やがて、お棺のところへ行き、お足元の片隅にそっと入れさせていただいたのだが、この行動が後日に想像もしなかった出来事へとつながることになった。

 葬儀が終わってから1週間ほど経った頃、参列されていたご親戚の女性の方が来社。菓子折りをご持参くださり、ご丁重に御礼の言葉を頂戴したので恐縮した。

「あ なたの行動に感謝しています。私の中学生の娘が、あなたがされたことを見ていたそうです。花に手を合わせて手にされた花を、そっとお棺の片隅に入れた一部 始終を目にして、あの葬儀屋のオジサンはプロだねと言ったのです。娘がそんな感性を持っていたことが母親の私には嬉しくて仕方がないのです」

 そんなことを伺ってしばらくお話しすることになったが、考えてみれば庭の愛した花を納めるのは家族の誰かがするべきだったということになり、よくぞ代行してくれたと感謝された出来事だった。

  現役時代に重視してきた「命の伝達」という世界があった。他府県から研修に来社されていた若い同業者が習得され、自社で実行してみたら、後日の精算時に感 謝の言葉を頂戴し、「お爺ちゃんの葬儀で、あなたが教えてくれた命の大切さを学び、孫達が絶対に自殺をするようなことがなくなったと確信しました」と言わ れたそうで、電話で嬉しそうな体験話を聞かせてくれた。

 高知市に「おかざき葬儀社」という会社がある。社長は女性の方だが、ある時に立 ち寄ったら、担当された葬儀の記録写真に感銘を受けたことがあった。お客様にプレゼントする記録写真ブックだが、その中にお棺がご自宅から式場に向かわれ る際の光景として、庭に咲く花が撮影されてあり、添えられたコメントの素晴らしさに思わず感嘆することになった。

 また、高台にある高知斎場でのお通夜、海側の夕景が撮影されており、その情景設定のコメントにも感じ入り、その後の交流から、彼女には様々な感性を学ばせていただくことになった。

  感動なんて言葉を売りものにするとは滑稽な話。何度も書いたが、それは体験をされたお客様側から発せられる言葉。どうして葬儀社側がキャッチコピーとして 謳い上げるのかが理解出来ない。そんな同業者に伝えたいこと、それは「おかざき葬儀社」さんで学んで来なさいということになる。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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