2012-03-25
過去・現在・未来 NO 2882
遠方の式場で行われていた合同葬が問題なくご出棺を迎えたという報告があって安堵。音響と照明に関するプロのオペレーターの存在の大きさを改めて学んだようで、「いい勉強になりました」と担当責任者が感想を伝えてきた。
会場に音響設備があるにも拘らず、機材と共にオペレーターを招聘するなんて普通の葬儀社では絶対にしないだろうが、これも弊社のこだわりの一つで、それがどれほど大きな意味があるかを認識しているからこその行動なのである。
さて、孫達を無事に父親に託し、N700系に乗車したところで見送ってきたが、遠い地に在住している事実が寂しさを募らせるが、毎日発生している地震の多さと原発問題だけは心配でならない現実である。
人生には「過去」「現在」「未来」という言葉で脚色されることがあるが、孫達にはまだ「未来」という可能性があっても、お通夜を迎えてしまった幼子の場合にはそれがなく、式場は悲しみに包まれていた。
少し早めにと着替えていたが、顔を剃った際に剃刀で切った部分の出血が服用する薬の影響からか止まらず、しばらく押さえていたので遅くなってしまった。
気分が悪くなるので乗りたくはなかったが、時間のことからタクシーを利用せざるを得ず、疎開道路で通るのを待っていたら全く空車が来ず、やっと来たと思ったら「回送」の電光掲示でしばらく歩いた。
弊社の式場である西館の真向かいまで来ると、子供さん連れの女性が西館を覗かれている。子供さんの服装を見ると地元の小学校の標準服。そこで思い切って声を掛けて呼び寄せて確認したら、思った通り式場を勘違いされていた。
「**さんから連絡をいただいたのです。ソフトバンクの近く」と仰られたが、ソフトバンクと言うのは疎開道路と生野本通商店街が交差する信号のところ、西館から30メートルぐらいの距離である。
とすると、この方に連絡された方も勘違いされていたことになり、連絡網か回覧板のミスでは?と心配したが、どうやらそうではなかったようでホッとした。
やがてやって来たタクシーで本館へ行ったが、弔問者が多くてあふれている状況。おそらくその時点で400名以上の方々が参列されていただろうが、エレベーター前にも人がいっぱいとなっていた。
事務所内に入り、次々に鳴る電話対応を耳にしていたら、遠方から来られる方の交通手段の問い合わせや事前相談もあって大変な状況。モニター映像を確認した ら、どこもいっぱいで動けないほど。ご焼香が始まるまではこの状況が続くと予想したが、やっと人の流れが始まったのはそれから15分ほど経ってから。
多くの弔問者のご焼香が終わった頃、式場に入ってメモリアル・ボードを目にしたら、それだけで孫達の年齢に被って涙が出て来てしまう。絵画で素晴らしい才 能があった作品や、溌剌とした日々の生活のスナップ。また「お琴」の前にかわいい着物姿で座られる一枚もあって涙を誘う。
参列者の想いをしたためるメッセージ・コーナーでご記入される人の姿も多いが、その中に標準服姿の子供達が多く、きっと同級生なのだろう。
こんなかわいい幼子の命を病が急激に奪うなんて、「この世に神仏は存在しないのでは?」と思った人も少なくなかったと推察する。このお通夜と明日の葬儀に 参列してくれる同級生達が、「小学校時代の春休みに悲しい思い出がある」と、これからずっと忘れないで欲しいもの。それが何よりの供養につながると信じた い。