2012-03-25

命って何ですか!?  NO 2881


 私には3人の孫の存在がある。初孫と2番目が女の子で3番目が男の子だが、今回大阪へやって来たのは女の子2人。関東に在住するところから原発の影響を心配しているが、あの大震災の時は大変だったそうで、学校の体育館に避難を余儀なくされていた。

 壁側にあったピアノが部屋の真ん中まで移動したそうだし、冷蔵庫の扉が全開し、中の物が飛び出したりガスレンジが落ちたと言うのだからかなりの揺れがあったのだろう。

 そんな地に、最近地震が頻繁に発生している。「もう慣れたけど、震度4以上は怖いよ」と教えてくれた2人。余震が治まることを願ってしまう。

 今回、危険について様々なことを教えた。エスカレータに乗る前の靴紐の確認や、電車の扉が開閉する時には戸袋近くに手を近付けては駄目とか、さぞかし煩い爺さんと思っていたかもしれない。

「加害者になるな! 被害者になるな!」と言うことも伝えたが、横断歩道で待っている時にも歩道には危険があることや、青信号でも信号無視があることも教えたが、今日あることは幸運であると言うことに2人が妙に頷いていたので何かを感じてくれたと信じたい。

  そんな2人を伴って合同葬の設営が行われている式場へ立ち寄った。音響や大型スクリーンをセッティングしてくれるプロに会うためだが、彼のオペレーターの 存在があれば、どれほどプロデューサーや司会者が安心出来るかは体験者しか理解出来ない世界で、前に書いた会場空間を見事に式場空間に「神変」可能となる 訳だ。

 さて、冷える足を温めに銭湯へ行った。いつもの温めの湯は「薬宝湯」で、「当帰末」などが入っているところから独特の香りの中、何とか温まることにはなったが、いつもと異なる苦しい心情があったので酷い疲労感に襲われた。

 それは、この仕事に就かなかったらよかった。逃げ出したいという悲しい葬儀。スタッフから一報があったのは小学校5年生の女の子の訃報だったからだ。

 危険をいくら教えても急な病気はどうにもならない。天に向かって「命って何ですか!?」と問い掛けるしかないような悲しい出来事。ご両親、そしてお爺ちゃんとお婆ちゃんの衝撃のご悲嘆のご心情を拝察すると心が重たく沈んでしまう。

 聞くところによると、女の子はこの銭湯の子供さん達とも交友があり、よく遊びに来ていたそうで、誰もが信じられないと悲しんでおられた。

 夜、孫達に伝えた。「お前達のママの母校に通う女の子が亡くなったのだよ」と言うと、「どうして小学生なのに亡くなるの?」と返されたが、それ以上は何も言えなかった。

 過日、震災から1年を迎えたが、初孫がその時に書いて先生から二重丸を貰った作文を読んだら、多くの犠牲者のことを慮る言葉があったが、自分と同年代の子供達が犠牲になったことは衝撃だったみたいで、絶対に忘れてはいけないと結んでいた。

 日付が変わったので今日となるが、孫達を京都に来ている父親との待ち合わせに連れて行かなければならない。また元の生活に戻ることになるが、大阪の着ていた時、同年代の幼い女の子が亡くなった事実を胸に帰ってくれたらと願っている。

  お通夜や葬儀は悲しくて辛い空間となる。弔辞よりも「お別れのことば」となるだろうが、それは、お通夜に行われてもよい筈。同級生の皆さん一人一人に思い 出話を語って貰うことも供養であるし、皆で忘れないように唱和することも考えたい。それには先生方のご協力が重要となって来るが、春休みと言うことだけが 参列に関して少しだけ救いになるような気がする。

 みんなで涙を流そう。涙の成分は真っ赤な血液だそうで、それが透明になるまでのプロセ スが身体と心をを少しでも壊れないように守ってくれるもの。澄んだ透明の涙がレンズになってしまうかもしれないが、その涙は女の子のためのもの、そして、 流す本人のためのものでもある筈だ。・・合掌
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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