2012-03-27

さようなら  NO 2883


 目の調子が悪く、酷使することを避けて休載したが、休ませたら少し戻ったのでしたためておこう。

 昨日、かわいい幼子の葬儀に行った。いっぱいの会葬者の中に子供達の姿が多い。そんな人達の透明の涙で見送られる悲しいご出棺だった。

  式次第の中で、お母様がしたためられた娘さんに対するお手紙が司会者から代読された。その内容は涙なくしては聞けないもの。「お母さんの子供として生まれ て来てくれて有り難う。11年の短い生涯だったけど。いっぱい思い出を有り難う」の部分ではあちこちで嗚咽される状況になり、誰もがこんな不幸に対する憤 りの心情を抱かれたものと拝察する。

「諸行無常」の言葉があるが、それが「諸行無情」のような思いがしてならず、胸が張り裂けるような思いで式場の片隅に立っていた。

 スタッフの数名から「椅子を用意しましょうか?」と声を掛けられたが、頑なに固辞し、私の出来る思いの行動と、起立しながら存在させていただいた。

  お母様のお手紙の代読を担当したのは女性司会者だが、過去のアナウンサー、ナレーターの歴史や「読み聞かせ」の著書を発刊しているレベルなのでキャスティ ングとしてベストだろう。一人の母として、また親としての立場から感情を共有してしまうのも人情として当然だろうが、お手紙の終了後から始まった「語り掛 け」形式のナレーションは彼女ならではのもの。式場内が少しだけさやしい空間になったような気がした。

 ご謝辞をされたお父様のご心中を拝察申し上げる。私なら絶対に出来なかっただろうと思っている。結びに参列された子供さん達に語り掛けられたお言葉印象に残った。

「皆さんが、お父さんやお母さんに言えないこと。学校の先生に言えないこと。そんな悩み事があったら、私達に遠慮なく相談をしに来てくださいね」

 そう仰った時、Vサインを出している笑顔のご遺影が、何か「そうだよ!」というような表情で、微笑を増したような感じだった。

 担当責任者に生徒さん達への「お供養」についてアドバイスをしておいた。ご家族と相談して、何か学用品を後日に学校へと提案したものだが、消しゴムや鉛筆は消耗してしまって残らないから、それだったらノートの方が残るというように考えてみなさい。

 そんなアドバイスをメモしていた担当者。彼は、今回、「悲しみとは何だろう?」「命って何ですか?」と言うような、大変な体験をしたことだろうと思っている。

  素晴らしい絵の才能があったね。徒競走で見事1着だったね。中学へ行ったらお兄ちゃんと一緒に陸上部に入って活躍する夢もあったね。成績もよかったし、 いっぱいのお友達から愛されていたね。みんな、きっと忘れないし、みんなの心の中でずっと生き続けていることになるからね。・・・合掌
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net