2012-04-29

数珠を手に  NO 2914


 28日は休載した。大阪を出て往復1000キロのバスの旅。武田信玄公開基の甲府「善光寺」に参拝してきた。

 深いご仏縁をお結びいただくお寺の団参に参加、ご本堂でのご読経や焼香のひとときに貴重な体験となった。

 川中島の決戦から長野の善光寺のご本尊に戦火が及ぶのを懸念し、信玄公が遷仏されたそうだが、博物館に展示された様々な史実を語る資料や仏像に圧倒され、それぞれに感慨深く手を合わせることが出来た。

「お戒壇めぐり」という体験もさせていただいた。真っ暗な中を進み、秘仏と称されるご本尊の真下に身を置くという特別なことだが、不自由な身体で先頭を進んだのだから大変な世界。そこが「真下」という確認となる「鍵」を手で触ってやっと目的を果たせた。

 往路の車内での昼食時、昨号で書いた「食前」と「食後」の言葉を実際に唱えたが、「食前」の言葉は次のようにプリントくださっていた。

『本当に生きんがために 今この食をいただきます 与えられたる天地の恵みに感謝いたします』

  行程の中に「昇仙峡 影絵の美術館」にも立ち寄り、「藤城清治」さんの作品にこんな世界があったのかと驚嘆したが、日本のゴッホと称された「山下清」画伯 と「竹久夢二」さんの大正ロマンの世界にも驚きを新たにし、特別企画されていた「キティちゃん」のコーナーでも初めて知る世界があった。

 早朝に目が覚め、出掛けた大浴場から戻ってニュースを見ると、関越道でのバスの大事故発生を知った。

 過去に何度も通ったことのある場所、そこでこんな大変な惨事が起きるとは想像もしなかったが、今日の出発時に運転手さんにその話をすると、「知りませんでした」と驚かれていた。

  戻ってからのニュースで7人もの人が亡くなられたことを知ったが、まさかそんな事故に遭遇するとは夢にも思われなかった筈。運転手さんの居眠り運転が原因 みたいが、一秒でも違っていたら、側壁に接触するだけで済んだかもしれないと考えると、何か残念でならない思いが過ぎって仕方なかった。

 帰路は、あちこちで事故渋滞の巻き込まれ、予定時間から大幅に遅れて戻って来たが、自分達の乗るバスが無事故だったことに手を合わせた。

 南アルプス、中央アルプスの峰にはまだ雪が残っていたし、甲府から見えた富士山にも今年は雪が多そうで、それが如何にも「富士山らしい」と思える姿だった。

 帰路の昼食で立ち寄ったのは風林火山「響の里」だったが、ここで宝石が散りばめられた庭や化石の数々にもびっくりしたし、その後で「水晶」などの販売の世界に引き込まれる体験が面白く、テレビの通販番組を見ているような感じを抱いた。

 土産物を販売するコーナーでも面白い光景があった。甲冑の身に付けた人物が「今日は、特別だ。これも付けて1500円だ」なんて叩き売りみたいな口上を述べている。毎日やって来る団体に「今日は特別」と言われているのだろうという車内の会話が面白かった。

 そうそう、過日に書いた新聞地方紙の訃報記事のことだが、ホテルのロビーで読んだ数紙にそれがあり、同行された方々が驚かれていたが、「故人情報」がそのまま「個人情報」となるのに、どうして野放しになっているのかは理解し難い現実だと提起したいものである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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