2012-04-30

事故のないように  NO 2915


 関越道のバス事故、「家族」を突然に亡くされ「遺族」と呼ばれることになってしまった方々の悲痛な叫びと憤りのお声が伝わって来る。そんな今日の夕方の交通情報、各地の高速道路で30キロの渋滞も少なくなかった。

  苦しく厳しい震災被災者のお声も伝わって来るし、もっと遡れば拉致被害者自身やご家族の心情を拝察してしまう。しかしテレビではいつも通りのふざけたお笑 い番組をやっている。何もなかったように時間が流れているが、不幸な人達の存在を忘れてならないし、同じ事故や事件の発生を食い止める知恵の行動ぐらいは 考えたいもの。

 本館で行われていた葬儀に行く為に商店街通ると、いつもと違う音楽が流れて賑やかだ。アーケードの天井から聞こえるその 音楽は耳慣れた吉本新喜劇のテーマソングだし、忍者姿の若者達が数人集まり、最近に流行の「ゆるキャラ」の姿を見かけ、何かイベントが行われるのだろうと 思って通り過ぎた。

 式場に到着したら、ちょうどご導師が入られる前で、先にエレベーターで式場へ上がった。次のエレベーターからご導師が入場くださり、式場の入り口で手を合わせてお迎えした。

 大阪府仏教会や大阪市仏教会の重職としてご活躍されていたお方だが、今は「先住職」となられても、重厚なご読経のお声はこの方独特の世界。神変された空間に身を置き、やがて訪れた焼香のひととき、ご導師の後方でご遺影を拝見しながら香を手向けた。

 玄関に下りると顔馴染みのハイヤーやバスの運転手さん達がいる。昨日の団参に行ってくれたバス会社も同じだが、「渋滞で大変だったみたいですが、お疲れ様でした」と声を掛けられた。

 そこでも関越でのバス事故のことが話題になり、「安全運転第一」と伝えて自身の無事の帰阪に改めて手を合わせた。

 孫が幼稚園に通う地域でも通園バスの大事故が2回も起きていたが、人の運命とは分からず、つくづく今日を迎えていることが幸運の積み重ねであることを痛感する。

 大阪を離れていた間に行われて葬儀に問題がなかったか確認すると、何とかお喜びいただけたようでホッとしたが、マンネリの中で起きるミスの恐ろしさを改めて教えなければと考えている。

  随分昔の体験だが、組関係の抗争事件で亡くなられた若い組員の葬儀があった。打ち合わせをしていると、「こんな悲しい遺族を相手に商売するのか!」と別の 組員に言われた瞬間、大幹部らしき人物が「この人にお世話になるのに何を言うか。お前は黙っていろ。詫びろ!」と叱責の言葉が飛んで驚愕した。

 大切な人を喪った葬儀は悲しいことは当然だが、ご遺族のご心中を少しでも理解しようと努力する姿勢が何より重要な仕事と言えるし、事故や事件の被害者が出ない日の訪れを待ち望んでいる。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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