2012-05-21
空を見た日 NO 2932
我が国だけではなく、外国でも「金環日食」のことで話題が盛り上がり、夜のニュースでも多くの映像が紹介されていたが、今日に行われたご葬儀のお客様や会葬者の皆さんには、絶対に忘れられない日となっただろう。
小学生だったと記憶しているが、学校で摺りガラスをローソクで炙って煤を付け、それで太陽を見たのは何だったのだろうかと考えている。
こんな天体ショーのようなことを事前に把握する人間とは凄いではないか。天文学、物理学、数学などの集大成で生じた結論だろうが、そんな人間が愚かな兵器を製造し、昔から争っているのだから不思議である。
昨 号で「物事を逆から考える」と書いたが、自身の終焉の瞬間が不明なので難しい。アメリカ人の社会には「ハッピー・リタイアメント」という言葉が交わされて おり、日本的に考えてみれば「定年後からの幸せな余生」ともなるだろうが、日本人は人生の黄昏を過ごすのが不得意のようで、定年から一気に老けてしまう人 が少なくないようだ。
「加齢」を「華麗」にとは親父ギャグ的な言葉遊びになるが、政治家や官僚によって崩壊しつつあるような年金問題の現実を考えれば、そんな悠長なことを言ってられないので寂しいではないか。
この世に生を享け、何か人のため世のためにと行動するのが人間の使命で、その代表的な「かたち」が仕事となるだろうが、自身の仕事を天職と考えて有意義で誇りある人生だったと言い切れる人は稀であるような気がする。
私は「職人」という言葉が好きである。それはもちろん「匠」と称されるレベルになければ呼称されないだろうが、どんな仕事にあってもその人達が共有しているのは「伝承」ということで、「次の時代」はまさに「次代」とつながっている。
城や神社仏閣の修理の際、昔の技術の凄さが発見されることがあるが、もうすぐオープンする東京のスカイツリーにも五重塔の芯柱が応用されていると紹介されていたので驚いた。
そこで上下するエレベーター技術も凄いもので、全く揺れを感じない状態で時速36キロの速さで運転されると言うのだからびっくりする。
そんなスカイツリーに一度は上がってみたいとは思うが、高所に弱い性格なので絶対に行かないだろう。
今日のNHK放送で日本の建設の歴史について特集されていたが、高層で20センチ幅の鉄骨の上をスイスイ歩く「鳶職」の姿には驚きを新たにし、膝下がくすぐったくなって見たことを正直に書いておこう。