2012-06-03
大切にしているもの NO 2945
本館で行われていた葬儀に参列。ご導師に「お久し振りです」とご挨拶。しばらく控え室にお邪魔していると喪主様達が開式前のご挨拶にご来室されたので別室へ行った。
続いて女性司会者が打ち合わせに来たので控え室を出たが、ちょっと気になって確認したお手洗いに考えられない掲示がされている。これをスタッフ達が発想したとしたら羞恥の極み。これまでにどれだけのお客様の目に留まったのかと考えるだけで背筋が寒くなった。
式場のスタッフルームで男性スタッフと女性スタッフに指摘をしたら、顔色を変えて納得したみたいで、着席してしばらくすると「撤去しました」と報告があった。
照明が落とされて開式前の「奉儀」が始まった。喪主様が緊張のご様子。私はこの緊張されるひとときが重要と考えており、そこに人生の重みと葬儀の意義があると信じている。
引導が終わった後、弔電の代読に続いてナレーションが始まった。故人は90歳以上だが、戦時中にご伴侶を亡くされ、21年前に前にご長男に先立たれるというご不幸に遭遇されていたが、辛い体験をされた人ほど優しいという司会者の言葉に頷かれる方の姿もあった。
最後に焼香をさせていただいたが、もちろん自身の用意した特別の香である。お寺様方は上質のお香をご用意されているが、そんな「お香」は風の流れがなけれ ばご遺影の辺りで雲のようになって棚引くから不思議である。所謂安物の香では間違ってもそうならないので同業者の人達は知って欲しい。
昨号で書いたことに対してメールをくださった方があったので、この「独り言」の中で内容の集約を紹介申し上げよう。
日課としてご訪問くださっているそうで、すっと続けて欲しいと書いていただき、乾杯しても飲酒運転になると何度も書いたことから周囲の方々に啓蒙されておられるそう。
交通事故の対する恐ろしさをご体験され、「命」の問題を軽視する現代社会に大きな疑問を抱かれておられるとのこと。自殺をされる方が多いが、周囲の方々が どれほど悲しんでいるかなどについてもご高説があり、悲しみの光景に接する我々の仕事が素晴らしい仕事ですと結ばれていた。
伝承するテーマが増えてみたいで感謝の合掌をしてから返信文を打つが、こんな訪問者が存在すると知って嬉しい限り。何やらもう少し生かされるような気もして来たので不思議である。
一連の生活保護問題に関連し、吉本興業の東京事務所へ抗議の行動があったニュースを知った。ネットで呼び掛けられたことで結構な人数が集まったみたいだが、抗議文を警備員が受け取ったようなことも書かれてあった。
吉本興業や芸人さん達は一般の人達を「笑わせる」仕事である筈。それが「笑われる」ことをしてどうするの?というのが正直な思い。提訴されている「面白い恋人」ではないが、我が大阪が恥ずかしくなることだけはないようにと願っている。
今日の結びは冒頭で書いたお寺様のこと。書の世界に特別に造詣が深く、何度も書の研究で中国に出掛けられたが、ある時「お土産です」と頂戴したものに感激し、私の人生の宝物の一つとして大事にしている。
それは、中国でわざわざ特注くださったもの。翡翠の材質の角印で、文字は「七万歩才」と刻印されており、その後の私の落款として使用させていただいている。
弊社で預かった同業者の息子さんや娘さん。また塾生として研修を終了した人達への終了証にも押してある筈。持っている人達は、その落款の経緯について憶えておいて欲しいと手を合わす。