2012-06-17
懐かしいお名前 NO 2959
あるお客様のご導師を務められるお寺様のお名前にびっくり。先代のご住職は奈良県の山間部にある別格本山のご住職として入られていたからだ。
この別格本山には何度も打ち合わせに参上したことがある。大規模な合同社葬のご導師ということから伺ったものだが、その前のご住職の時代にも何度か参上していたので懐かしい。
初めて参上した際の出来事、「君は何が好きだ?」と言われたので「ジャガイモ」と申し上げたら、若嫁さんを呼ばれて「ジャガイモを炊いてやりなさい」となって夕飯をご馳走になり、帰りには車のトランクにお米を一表も頂戴して来たのだから厚かましい話。
しかし、この時に担当させていただいた合同社葬には秘められた裏話があった。十数名ものお寺様が務められることになり、その地の慣習で「お布施」を一括してご導師にということで頭を悩ませたのだ。
考えてみれば大金を包む金封なんて何もなく、当日までにどうするべきかとすっと考えていた。結論に至ったのは本番の3日前。百貨店で桐の箱と紫の風呂敷を購入し、それでお渡しすることにした。
そんなことを提案したら施主様側の総務部長さんが驚かれ、すぐにご賛同いただけたので安堵し、当日の開式前に葬儀委員長、喪主様とも綿密に打ち合わせ、葬儀委員長さんからご導師へ奉呈していただいた。
喪主様は檀家さんなのでご住職のお顔をご存じだが、業界関係からのつながりでお務めくださった葬儀委員長さんはご存じないのは当たり前。そこで間違われないように私の仕草についての打ち合わせをしておいた訳だ。
葬儀を終えた後、ご寺院控え室にご挨拶に参上したが、そこで多くのお寺様方から紫の風呂敷と桐箱がよかったとのお言葉を頂戴した。
その社葬でご導師からもう一つ喜ばれたことがあった。それはご導師用の「差し掛け」のこと。この宗教の場合にはご本尊を抱かれてご入場されるところから、ご本尊用の「差し掛け」も用意していたからだった。
「私よりご本尊様に『差し掛け』をといつも思っているが、さすがに君はよく理解してくれていた」と感謝のお言葉を頂戴した。
果たして先代様はお元気にされているのだろうか。そんな思いが過ぎるが、それは私より年代が一回りぐらい上だったと記憶しているからで、お通夜にご挨拶しなければと考えている。