2012-07-20
ふと思い出したこと NO 2992
遠方から女性司会者達が来社、嬉しい報告を聞かせてくれた。やはり長生きはするべきもの。阿倍野へ一緒に行き、お気に入りの明石焼を食したのだが、本場である「明石」より美味しい感じがした。
さて、パソコンの側にノートが置いてある。その中に過去に書いた著名人の言葉があった。これは、何かの本を読んでいた時に感じ入ったものをしたためていたものだったが、再掲載となるが少しだけ書いておこう。
「命というものは、儚いからこそ尊く美しいのだ」・・トーマス・マン
「人間、死ぬときは死ぬのがよい」・・白隠禅師
「自分の国で苦しんでいる人がいるのに他の国の人を助けようとする人は、他人によく思われたいだけの偽善者である」・・マザー・テレサ
「一生の間に一人の人間でも幸福にすることが出来れば、自分は幸福なのだ」・・川端康成
「死んだ時に人を悲しませないのが人間最高の美徳さ」・・川端康成
「奉仕を考えるビジネスは栄えるが、利益を第一にする企業は滅びる」・・フェード
そんな言葉を見て考えながら、葬儀という仕事にあって「ビジネス」という言葉を嫌い、「不幸な中で少しでも不幸でないひとときを」の理念で現在まで至った弊社だが、その歴史が創業から100年以上となったのだから決して利益主義ではなかったと自負している。
社名の「高級」は価格を意味するものではなく、自身に対する「冠」であり、おかしな仕事が絶対に出来ない重い意味を課してきたが、お客様から「さすがに高級だ!」とのお言葉を頂戴したことも少なくないし、現在まで継続出来たのだから有り難いことだと手を合わせている。
多くの宗教者からのご指導もいただき、ちょっと変わった葬儀屋人生を歩んできたが、全国から多くの同業者や司会者達が研鑽を求めて来社したことからも、それらが間違っていなかった証しのような気がしている。
30数年前、ふと知ったことから東京へ出掛け、中央線の中野駅前の商店街にあったレコード屋さんに行き、そこでしか入手出来なかったカセットテープを購入したのも懐かしい思い出。
それは、宮内庁雅楽部が収録された「越天楽」「白柱」「千秋楽」などの雅楽で、葬儀でしか演奏されないという「盤渉調」で演奏されており、奏楽が始まる前に音合わせみたいに演奏される「音取(ねとり)」ということが行われていることも知った。
様々な楽器に挑戦してきた過去があるが、残念ながら「雅楽」の世界は耳にするだけとなったが、洋楽的なコード表示で表現するなら(ひょうじょう)」は Em、「黄鐘調(おうしきちょう)」はAm、「盤渉調(ばんしきちょう)」はBmとなり、これらは音階にあってラの音が半音高くなっているという特徴があ る。
世の中にはそれらを耳にされてご理解された方がおられたので驚いたこともあった。ある神道の吉備楽の世界におられた方が「楽」を担 当されたのだが、上述の話を申し上げたらご興味を抱かれ、是非聞かせて欲しいと懇願され、別室でカセットデッキから流れる雅楽に「間違いなく盤渉調です。 よく入手出来ましたね」と仰られたのも忘れられない。
雅楽だったら何でも同じとお考えの司会者さんも多いが、そんな薀蓄を知っておくこともプロとして大切ではないか。
今日の写真は、ある番組の中で学生達に講義をしている光景だが、このサテライトスタジオは今でも存在しているのだろうかと思った一枚である。