2012-08-29

思い出から  NO 3029


  ブライダルに関するリクルートの「ゼクシー」という雑誌の発売が長く続いている。新郎新婦となる人達への情報誌として企画発刊されたものだが、当初に始 まった比較記事紙面がユニークで、親族や出席人数を統一し、「その場合幾ら掛かるか?」と結婚式場やホテルに問い掛けて、その結果を比較広告として掲載し たのである。

 各ホテルは同業他社が掲載しているのであれば自社もと考え、多くの掲載につながって行ったが、高級ホテルや「こだわり」を重視する式場にはそれらに強い抵抗感を抱いていたことも事実だった。

 料理なんてシェフの情熱や力量で大きく左右されるものだし、窓口担当者が新婦の「わがまま」を「かたち」にしようと取り組んでいたところもあったのに、そんな信念や企業理念にはお構いなく、ただ金額の比較というお粗末な提案企画が進められた歴史があった。

  もう10数年も前の話だが、ある時アポがあってそんな関係者が来社した。話を聞いてみると「ゼクシー」の「お葬式版」を企画中とのこと。関東圏から初めて すぐに関西圏にも始まるのでその節には協力をというものだったが、絶対に協力もしないしその企画は間違いなく成功しないと断言したら、不満なそうな表情で 帰京されたようだった。

 確かにその企画が表面化したことは事実だが、指摘したようにしばらくで撤退されたみたいで、不幸を前提に専門雑 誌を購入するのには抵抗感が生じるものだし、高齢者と同居される方がそんな雑誌を本棚に並べておくことが出来ないことも考慮するべきと伝えたのに、そんな 指摘を無視されたようで物事の奥の深さを学びなさいと言いたかったものである。

 葬儀なんて、同じ50万円だって業者によって大きく異なるのは常識の世界。経営者の信念や哲学次第で取り組む姿勢を違うだろうし、過日に紹介したように、使いまわしの可能な白木祭壇を一切使用しない弊社のような葬儀社も存在していることを知って欲しいところである。

 司会者にしても派遣司会者を活用している葬儀社もあれば、自社で育て上げた生え抜きの「人<財>」もあるし、専属司会者が存在するケースもあるのでそれがどのように違うかを考えたいもの。

  結婚披露宴で司会者によって「最悪」から「最高」まで様々な体感があるものだが、葬儀の世界だって同じこと。「ここの葬儀社の司会者は普通じゃないな」と のお言葉を多く頂戴して来た歴史があるが、それが、継承された現在の司会者にも誇りと考えて大切にして欲しいところだ。

 さて、我が大阪府の警察の不祥事が続いており、本部長が各署の副署長達を招集して訓示を行ったニュースがあったが、警察官が悪いことをしたのではなく、悪いことをする人物が警察官になっていたという指摘もあり、真面目に勤務されている人達に大きな迷惑を及ぼしている。

  今日の写真は、プロデュースと司会を担当させていただいた太平洋戦争全物故者追悼式の受付のひとこま。終戦から50回忌を迎えた年に大阪府仏教会と大阪市 仏教会が主催されて行われたものだが、葬儀だったら「白黒」の鯨幕だし、50回忌になるとて「紅白」という考え方もあるが、参列されるご遺族への配慮から 鮮やかな「白と紫」の幕を別注したので大きな赤字となったが、プロである以上こだわった証として歴史に残っている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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