2012-11-13
挨拶と音響 NO 3103
過日に頼まれていたことがあって友人の家を訪れ、さっき戻ったところでこの「独り言」を打ち始めた。
依頼されていたことは結婚披露宴の挨拶のこと。原稿を創作したのは私だが、その読み方やイントネーションについてチェックをということだった。
私の書いたシナリオは、「思うところをしたためて参りました。失礼ながら読ませていただきます」と前置きし、堂々と読み上げろという設定だったが、実際に 彼が読むのを耳にしながら「まずは自分を落ち着かせることが重要」と、喋る前にマイクの角度や距離の調整をするべきとアドバイスした。
それだけで読むスピードが随分と変化するのも事実で、ちょっとした仕種を行うことだけで大きな効果が生じることも知っておきたいものである。
後は、披露宴が行われる会場の音響システムが高度であることを祈るばかりだが、システム環境の悪いところで喋るのは苦痛というのがプロに共通する問題である。
我が葬祭業界に於いて、音響システムを重視している業者は少なく、ただ聞こえたらよいと考えているケースも多いのが現実で、自ら司会を担当する経営者の会社は結構神経を遣っていると言えるだろう。
弊社の本館にセッティングされているシステムは式場空間に計算された環境が設定され、音響のプロによる微調整まで徹底されており、そこでマイクを手に喋られた方やカラオケ大会で歌われた方から「こんな気持ちのよいマイクは初めて」というお言葉を頂戴している。
司会者自身が気持ち悪い環境なら「会場空間」を「式場空間」「神変」させるのは難しく、音響設備の重要性を知らなければ参列者に対する伝達力に変化が生じると理解して欲しいと願っている。
弊社の西館にセッティングしてある音響設備は、私の道楽で30年以上も前に特注したもので、3セットを製作し、現在使用されているものは西館オープンに合わせて使用を始めた新品だが、スタッフや関係者が30年前の設備と知って驚愕しているので面白い。
音響設備には笑ったり泣かされた歴史もあるが、我々プロの司会者にあって音響に対する依存度は想像以上のもので、派遣司会者の皆さんが音響システムの悪い葬儀社には行きたくないという本音も理解出来るものである。
最近の参列者は、ある意味「耳が肥えている」と言えるだろう。カラオケシステムの進化にも顕著なように、音響に対する興味が昔とは比較出来ないレベルにあることも事実で、「ここの音響は悪い」というレッテルを貼られたら大変だと考えるべきだろう。
今日の写真は、弊社で行われたカラオケ大会のひとこま。いつも満席になり、これまでに100名近い方々が歌われたが、「音響が最高だった」というお言葉を何度も耳にしたことは嬉しいことである。