2012-12-31
大晦日 NO 3146
深夜から強風が吹いていた。お昼時に行われる葬儀に参列するために着替えて出たが、幹線道路に出ると猛烈な冷え込み。風の影響からか体感温度が半端じゃな く低い。これでは体力的に問題がと思ったのでタクシーを待ったが、やっと乗車出来たのは10分後ぐらい。コートを着ていなかったのでその間の寒さに震えた 時間だった。
式場に着き、一番後方の席に着席し、やがて式次第が進み故人の生い立ちやお人柄を語るナレーションのひととき。繁盛されていたお店の屋号が故郷に因んでいたことを知った。
こんなナレーションも寒くない環境だから抵抗なく聞けるもの。これが地域の会館だったら「寒いのに止めてくれ」なんて心情が生まれるのはあたり前。人の最後を送る空間は、静かな環境とエアコンの世界でなければ人の心が騒がしくなってしまうので残念である。
不思議なご仏縁だが、ご導師を務められたお寺様もその故郷に深い「えにし」があった。過去に仏前結婚式と披露宴の司会を担当させていただいた娘様だが、新郎がその地の方だったからである。
自身の香を手向けてきたが、ご遺族の皆様のご心情を拝察申し上げながら、「朝の来ない夜はない」「春の来ない冬はない」という言葉を思い出し、新しい年が癒しにつながるようにと手を合わせてきた。
自宅に戻るとあちこちからプレゼントが届いている。取引先から花やフルーツを頂戴し、友人が立派な「鯛」を焼いてきてくれていた。
「鯛」は、もう30年ぐらい前から続いているので恐縮する。近くの蕎麦屋さんで大晦日恒例の蕎麦を食したが、友人達や馴染みの知人達で賑わっており、互いに「来年もよろしく」と交わして帰ってきた。
テレビで年末恒例の紅白歌合戦が流れている。最近の若い人達の歌に興味を覚えないのは歳の所為かもしれないが、過去に忘れられない思い出がある。
もう30年ぐらい前のことだが、大晦日の午後11時45分、紅白歌合戦の終わるまで
会社の事務所に友人が来ていたが、終わると同時に電話が鳴り、出てみるとご葬儀の依頼だった。
相手様は私のことをよくご存知で、次に仰った言葉に驚くことになった。
「あなたの友達で**さんがおられるでしょう?」「今、私の事務所に来ていますが」「そうですか、その**さんの隣の**です」
電話を終えてその事実を伝えると、友人は「お婆ちゃんが入院され、調子が悪いと聞いていたけど。亡くなられたの!。明日お正月なのに」
お葬式は2日がお通夜、3日のご葬儀の日程で進められたが、その友人が全ての予定をキャンセルし、受付を手伝っていた姿をはっきりと記憶しており、年末に会うとその時の話題が今でも出て来る出来事となっている。
今年、多くの方々のお葬式を担当させていただいた。改めて手を合わせて新年を迎え、ご遺族の皆様の来年のご健勝とご多幸の訪れを祈念申し上げる。