2012-12-31

雨の晦日  NO 3145 


 お通夜に参列、冷たい雨が降っていたが弊社の式場なので助かった。駐車場には他府県ナンバーの車が多い。東名、名神、名阪、中国、山陽道などを走行されて来られたことを考えると、帰省ラッシュの渋滞で大変だったと拝察する。

  日に全国で約3000人の方がご逝去されている。今日に葬儀を行われたお家が3000軒あると共に、今夜にお通夜を行われたお家が3000軒あるというこ とになる。鉄道関係者、航空関係、公共交通機関やタクシー業界、またホテルや旅館などの宿泊施設などの休業なく、年末年始営業は大変だが、我らの業界も同 じこと。スタッフ達の家族の存在を考えると申し訳ないが、ご遺族と呼ばれることになった方々やご親戚の方々のことを慮るとしっかりと務めなければならな い。

 式場へ向かうのに疎開道路から商店街を東に向かう。五つの振興組合に分かれた商店街だが、それぞれが異なる企画で音楽を流している。ビリー・ヴォーン楽団の「真珠貝の歌」や「もう幾つ寝るとお正月」の懐かしい旋律を耳にすると感慨深い思いがする。

 餅屋さんや和菓子店の前を通ると様々なお餅が販売されている。このシーズンになるとダイエットに取り組んでいる私にとっては困ってしまう。つい好物の誘惑に負けてしまうからだが、医院の先生から指摘されていることだけは遵守しなければならないと思っている。

  式場の玄関にスタッフが立っており、私の傘を預かってくれたが、中に入ると受付があり、地域の方々がお世話をされている。若い方に「こちらでご記帳を」と 声を掛けられたが、横におられた方が「ここの会長だよ」と言われる出来事もあり、ご挨拶してからエレベーターに乗ったが、参列されていた方が多かったので 大変のようだった。

 もしも地域の会館だったら大変だったと想像する。雨で足元が濡れるだけではなく冷え込みのことを考えると落ち着かれ ないことが想像出来る。通夜や葬儀で「落ち着かない」環境が最も悪いこと。「早くお経が終わったらよいのに」「早くご焼香が始まったらよいのに」「早くお 説教が終わったらよいのに」なんて思いが生じることは何より故人に申し訳ないではないか。それより地域の会館が年末年始の利用が出来ないケースもあるので お気の毒である。

 メモリアルボードのお写真を拝見しながら手を合わす。ご夫婦でのツーショットや子供さん達の幼い時代のものやお孫さん 達とのお写真が印象に残った。そこには見事に「命の伝達」が語られている。知人の葬儀に参列する度に感じることは、私には思い出になるような写真が存在し ていない事実。先月に行った北海道旅行でもたった一枚、それもその地の友人が撮影してくれたもの。

 これからの晩節、余命があってあちこちに出掛けることが出来たなら、そんな写真を残しておくことも考えたい。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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