2013-02-17
冬の夜の時間 NO 3199
我が大阪の生野区にはコリアタウンもあり、韓国を中心とする朝鮮半島を故郷とされる人達が多く在住している。知人や友人にも多く存在するし、葬儀を担当させていただくことも少なくない。
数日前の朝の喫茶店、その知人達が怒りを露わにしていた。北朝鮮の核実験と言う暴挙に対してである。
「国民に飢えている人が多いのに、ミサイルや核実験でますます孤立してしまう。後継者の時代になってから挑発や暴挙の連続であり、同胞としても腹立たしく理解出来ない」
怒りの言葉を集約するとそんな内容だったが、年内に再度核実験を行うと中国に通告したと言うのだからさすがの中国も呆れているものと想像する。
喫茶店の常連客に「ご隠居」と呼ばれる高齢者の方がおられるが、店内にいた客がびっくりする冗談を持ち出されて議論が続くことに。それは、一昨日のロシア が被害にあった隕石落下事件だが、「ご隠居」は「あれがアメリカで起きていたら北朝鮮の犯行声明が出ていたかもしれないよ」と言われたのである。
俗 に言われる東側諸国ではない国が被害に遭っていたら「核より強烈な武器を実験的にやってみた。我が国の秘められた技術を甘く見るな」なんて声明を発表した かもしれない国家。被害に遭われたロシアの多くの方々にはお気の毒だが、そんな北朝鮮に利用されることがなかったことだけは救いかもしれない。
いくら何でもそんな愚かな発言をする筈はないというご意見もあるだろうが、店内では妙に頷く人達が多く、もしもアメリカが被害に遭い、そんな声明が出され たら、大きな影響を受ける風評が拡がることも否定出来ないように思ってしまい、裏を返せば、それだけかの国の行動には「?」が伴うのである。
信じられないことだが、ロシアの国家中枢の人物が「隕石の出来事はアメリカの科学兵器が原因している」と発言したニュースもあって驚いた。これよりも前に「ご隠居」の発言を耳にしたのだから冗談ではなかったのかも。次回に会った際に聴いてみよう。
戦争は罪深い大罪である。多くの被害者を生む殺人と言う愚行である。これまでに戦争と宗教は「人を変える」と何度も書いたが、国家元首の命令一つで軍事行 動が始まる現実を考えると背筋がぞっとするが、冒頭の朝鮮半島の方々は、「日本の政府も頼りない。韓国と話し合って何とかしなくてはいけない」とも言われ ていた。
そんな人間社会の営みとは別世界の自然界で、静かに春の準備が始まっている。今年は冷え込みが厳しかったのでまだまだだが、梅の花が馥郁とした香りと合わせて咲き誇るのももうすぐである。
人生には辛いこともいっぱいあるだろう。人生に於ける衝撃の度合いで分析されている第一位は「夫婦間に於ける子供の死」、第二位は「伴侶の死」。第三位は 「一親等の犯罪による刑の確定」、第四位は「身近な人の死(両親・兄弟・朋友など)」と何度も書いたが、それだけでも葬儀という仕事に携わることがどれほ ど微妙で神経を遣う立場にあるかが明らかである。
司会のフレーズの中に「朝を迎えない夜はない」「春を迎えない冬はない」と言うのがあ るが、突然迎えた不幸で「家族」が「遺族」と呼ばれることになったら、そんな簡単なことではなく、時計が止まったままなのだから「夜」「冬」の時間となっ てしまうことを理解したいものである。
ずっとお通夜や葬儀が続いている。ミスのないように、そして事故を起こさないように安全運転を願って手を合わす。