2013-04-13
談義のこと NO 3253
最近のお葬式では葬儀委員長が存在されるケースが少なくなったが、十数年前は半分ぐらいでその存在があった。自治会の会長や町会長ということも多かったが、時折に故人のご友人もあったし喪主様のご友人ということもあった。
社葬や団体葬と個人葬とでは葬儀委員長の存在意味が異なり、前者は施主的な立場になることもあったが、後者は葬儀のお手伝いを司る委員会の「長」という立場と分析されるだろう。
お通夜から戻った担当者から「葬儀委員長が難しいお方で」と知らされたケースもあったが、そんな中に面白い出来事があった。葬儀当日に式場でご挨拶に参上 して名刺を出した際、右手の甲が日焼けされているのに左手は真っ白。そこで「ゴルフをされているのですね?」と申し上げたら「なぜ分かった」と驚かれ、手 のことを白状したらにっこりとされて私の手を見つめられた。
私は日焼けして目立つと不味い仕事なので左右に手袋をしてラウンドしており、どちらもそうは見えない手であったが、左右の日焼けを指摘したことからやっているのだろうと言われ、そんなバ場合には」正直に答えることにしていた。
「ハンディは? ホームコースは?」と問われ、正直に答えると表情を変えられ、「君、一度私とラウンドしてくれないか」と懇願され、びっくりすることが何度かあった。
ある日に担当させていただいた葬儀、委員長さんはは故人のご友人でゴルフ仲間だったそうで、火葬場へ向かう時、自分から助手席に乗り込まれ、後席におられるお寺様と喪主を務められる奥様を交えて、故人のゴルフに関する思い出話を聞かせてくださった。
火葬場から式場であるお寺に戻り、山門の所で委員長さんにご挨拶、引き止められて不謹慎だがゴルフの約束に話が進展し、それが終わって車の方へ行くと、片 付けをしていたスタッフ達が「どうして難しいお方があんなに親しそうに話されるのですか?」と不思議だと問われたが、経緯について話したら納得。共通する 嗜好やや趣味というものは一気に心の扉を開ける鍵になるものだと再認識した出来事だった。
また、もっと難しいタイプのご高齢の委員長さ んから「君は碁を打つのか」と質問され、「ヘボ碁ダメなし程度です」と答えたら急に嬉しそうになり、「囲碁が好きだった故人の供養のために葬儀委員長と葬 儀を担当した司会者が碁を打つことは何より供養になると、お寺の庫裏の応接室で2時間ぐらいお付き合いしたことも懐かしい思い出である。
そんなご仏縁のあった方々が有り難かったのは、友人やご友人のご不幸があればご指名をくださること。私には不思議とそういう関係の人達の存在がいっぱいあったので嬉しいご仏縁だと感謝していた。
今、法然上人にゆかり深いお寺を巡る団参に参加。大浴場も温泉もないホテルに宿泊している。檀家総代さん達と昔話に花を咲かせ、部屋に戻ってからこの「独り言」を打っているが、不自由な目に誤字脱字。それに変換ミスがないように祈りながらエンターボタンを押す。