2013-05-01
信仰の対象 NO 3271
誰もが知る名峰「富士山」が6月に世界文化遺産として認められるニュースがあった。過去に自然遺産として申請する動きもあったが達せず、富士山を信仰する長い歴史などが対象となった文化が高く評価されたようである。
そんな高尚な話題と格段の差があるクイズだが、名古屋から新幹線で東京に向かう時、最初に富士山が見えるのは左か右かと問うと、大半の人が「左」と答え、 なぜそんなおかしな質問「を右に見える筈がないじゃないか」と嘲笑されるのだが、実は、最初に見えるのは「右」であり、私自身もそれを実際に目にして驚い た思い出がある。
人間に「勝手な思い込み」という弱点があるが、この問題もそれらに充当する顕著な例で、頭の中の配線がややこしく混線するような事象である。
富士山に関してお気の毒なお葬式のことを思い出してしまう。退院してからしばらくしてからだったと記憶しているが、テレビのニュースを観ていたら、富士山 の道路にある駐車場で駐車していたキャンピングカーが大きな落石の被害に遭われ、車内で休んでおられた方が亡くなられるという出来事だった。
1メートルでも移動する場所ならこんな被害に遭わなかったのに、何というご不幸だと思っていたのだが、その被害者となられた奈良県在住のお方のお葬式を弊 社が担当させていただくことになり、お葬式当日の夕方のニュースでも悲しい式場の映像が報道され、スタッフ達の姿が全国に流れることになった。
そんなニュース映像を観たご仏縁に結ばれる他府県の同業者から、スタッフの名前まで報告があったのでびっくりしたが、本当にお気の毒なご不幸であった。
これまでに何度も書いたが、今日あることは不思議の幸運に恵まれてのこと。隕石の落下や空を飛ぶ飛行機が自分の上に落ちて来なかったから「生かされてい る」訳で、旅に出掛けた先でのこと、また歩いていた道にあってガス爆発に遭遇しなかったからなんて考えると本当に幸運であったと思えるし、特に入院した体 験からしてみると、車を運転中に擦れ違ったすべて車の運転者の方が心疾患や脳疾患、そして居眠り運転などをされなかったラッキーを知ることになるだろう。
いつも口癖のように言い続けて来た「被害者になるな」「加害者になるな」という言葉だが、その対象を自然というものにまで広げて考えてみれば恐ろしくなる。地震の発生や火山の噴火もあるかもしれない。
誰かが言った。「富士山を眺めて手を合わせるが、富士山が人の世を見ていてくれるのかもしれない」と。
そんな富士山を採り上げるニュース、現在の頂上の気温が「氷点下12度」と伝えていた。