2013-08-04

言葉遣いのこと  NO3357


 男性の主治医と若くて美人の女医さんの二人が担当くださっている。看護師さん達にも恵まれて快適な入院生活を過ごしている。明日の朝まで絶食だが検査の数値は劇的に回復しているみたいで安堵している。

 ヒューマンエラーが起きないようにと様々な対策が講じられているが、リストバンドに表記されているバーコードもその一つらしく、点滴の交換をする度にチェックが行われている。

 退屈しのぎに言葉遣いに興味を抱いているが、過去にリハビリで入院していた病院に比べたらナイチンゲールにゆかりあるところから、しっかりと教育を受けているようだ。ナイチンゲールは患者達から「ランプの天使」と称された神格的な存在。

 何度か書いたが、ホテルの語源はラテン語の「ホスピターレ」。生涯に一度はメッカにと向かう人達が身を休めた場所のことで、病院を意味する「ホスピタル」にもつながり、そこでの「もてなしサービス」を総括して「ホスピタリティ」と呼んでいる。

  さて、上述の病院での過去の体験だが、毎朝扉を開けて「おはようございます。お部屋をお掃除したいと思います」と元気な声で挨拶をしてくれるスタッフがい たが、退院する前に「決まっていることを『思います』はおかしいよ。ただお掃除しますだけでよい」と伝えたら、キョトンとして「初めて知りました。そうで すね」と感謝されたが、習慣となってしまったことを直すことは簡単ではなく、次の朝にも指摘前の言葉が出てしまい、「すみません。口癖みたいについ出てし まうのです」と恐縮するような表情を見せていた。

 前に書いたことがあるが、言葉に自身がない人が多用するのが「やっぱり」という言葉。目立って多いのが相撲や野球などのスポーツ界。金星やさよならヒットのインタビューの際に1分間に8回ぐらい出て来るので気に掛かる。

 この直し方についても触れたが、「やっぱり」を「やはり」に変えるだけで半分になるのだから面白い。このメカニズムの背景には「やっぱり」は次の言葉を早く発するような錯覚に陥るが、「やはり」にすると少し余裕が生まれる訳である。

 安倍総理の言葉遣いも気になっている。言葉と言葉の間に接続詞みたいに「え~」が入るからで、それを分析すれば自信がないことになる表れなので国家の政治のトップとすれば残念であるが、政治家には語尾の母音を引っ張る人が多いので聞き苦しい。

 女性の言葉遣いで目立つのが「あの~」の多用。相手を納得させる説得のパワーが著しくダウンすることを知って欲しい。

  別のコラムで昨日に書いたことだが、「採血の方、よろしいでしょうk?」と来室される看護師さんの言葉もおかしく、「ここはマクドナルド?」なんて嫌味を 言ってしまうが、それと同時に「よろしいでしょうか?」という言葉がおかしいことで、単に「採血です」で済むことである。

 採血を目的で 来室される看護師さんの言葉にも色々あるのも事実。「採血に参りました」「採血を行います」もあるが、長い間入院していると面白いやりとりになることもあ る。「ちょっと痛い思いのひとときです」なんて人もいたので、「ドラキュラタイムですね?」と返すこともあった。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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