2014-03-01
思い出したこと NO 3564
昨夜遅くに銭湯へ行ったらサウナから出て来た人に声を掛けられびっくり。久し振りに会った人だが、深いご仏縁に結ばれる人物だった。
年齢は私より上だが、もう30年以上も交流があり、私の仕事には欠かせない人物だった。
彼の仕事はカッターシャツのオーダー専門。数え切れないぐらいお願いしていた歴史があったが、私の仕事の象徴でもある黒のスリーピース、ディレクタースーツ、モーニングを着装する場合のカッターシャツは、当然かもしれないが、全てダブルカフスに拘っていた。
暑い時期の夏用には少しでも涼しいように、薄い生地で対応して貰ったことも多かったが、そもそも私がオーダーにすることにしたきっかけは、百貨店のイージーオーダーでモーニングを注文したことからだった。
上着を脱いで始まった採寸だが、担当していた人が「あれぇ!?」と言われて何か不思議そうな感じ。何度も肩から両手首の辺りまでを確認されているが、私自身も知らなかった事実をそこで理解することになった。
右 手が左手よりも随分と長いと言われたのだが、昔から右手を使うスポーツばかりやって来た歴史が物語る現実とも言えるが、それは、既製服ならそれこそアンバ ランスなことになるもので、それまでに購入していたブレザーを着用した際、右腕に合わせた寸法が、左の腕時計を見る時に何か違和感があったことの原因を初 めて理解した瞬間となった。
そんなところからスーツは友人のテーラーで。カッターシャツは彼に依頼するようになったのだが、彼に関することで忘れられないことがあったことを懐かしく思い出すことになった。
随 分昔のことだが、九州の友人から誘われて夫婦で沖縄へ行った時、観光コースで立ち寄った染物工場の売店コーナーで可愛い柄の「琉球絣」の生地に目が留ま り、いつもお世話になっている友人の奥さんへの土産として反物を買ったのだが、帰阪してそれを届けてから1ヵ月程経った頃、上述の人物が3着のカッター シャツを届けに来てくれたのである。
「これ、**さんから内密にと頼まれていたものですが、出来上がりましたのでお届けに」と言われて驚いたが、それは持参した土産に対する返礼品であり、何か申し訳ない思いをした出来事となっている。
その奥さんだが、ずっと着付け教室に通われ、相当の技術を学ばれたようで、弊社で行われる葬儀で「喪服の着付けでスタッフが足りなければいつでも」と心強い存在になってくれている。