2014-05-18
禁煙の勧め NO 3640
ゆっ くりと時間の流れるお葬式だった。深いご仏縁に結ばれた方だったので「お別れの言葉」を捧げさせていただいた。娘さん達やお孫さん達の存在にも触れ、「人 生の卒業式」「来世への入学式」そして「命の伝達式」について語り掛け、結びに高僧が説かれて印象に残っている二回の死について触れた。
「1回目はお通夜や葬儀が行われる死。2回目は故人を知られる最後のお一人がこの世を出立される瞬間。それまでは皆様のお心の中に生きておられる」というようなことだが、これまでに指導した葬儀の司会者達に教えて来た言葉でもあった。
声帯を半分失って変な声だが、何とか皆さんに伝わるコミュニケーションだけは残されていることに感謝しながらマイクを手にするが、途中で声が涸れて来るので困ってしまう。
昔は発声する方法に様々なテクニックを駆使したものだが、今ではそれも無理。内容を充実させなければと考えているが、いつまでこの世に存在出来るかは不明であり、少なくとも心残りだけは少ないように行動したいものである。
周囲に「肺」を患っている人が多い。病院での診察結果を聞いてみると過去の喫煙が原因ということが大半で、中には20年前から禁煙していた人が、医師から「続けていたら早くに亡くなっていたでしょう」と言われて衝撃を受けたと教えてくれた。
道を歩いていると「歩きタバコ」をしている人が火も消さずに路上へポイ捨てしたので驚いたが、こんなマナーの悪い人がいるので困ってしまう。
こ れまでの何度も書いたことだが、私が禁煙したのは50代の後半だった。手術を受ける前日に病室に次々とやって来られた医師の言葉からだったが、執刀医、麻 酔医などから「喫煙者ですか?」と質問され、「これを機に禁煙されたら」と言われても止める気は毛頭なかったが、最後に来られた女医さんの言葉で方向転換 することになった。
「私は、あなたのケアを担当します。医学が進化していますから明日の手術は何も心配ありません。全身麻酔で眠っていま すから痛みは一切ありません。集中治療室で麻酔が醒めてこの病室に戻りますが、鎮痛剤の点滴で痛みを感じることはありません。これを機に禁煙されたら如何 ですか? 医学の発展で痛みを緩和する薬が次々に開発されていますが、苦しみを和らげる薬は残念にもないのです。この病院に喫煙を原因として肺を患い、苦 しんで後悔されている人がどれだけ多く入院されているかご存知ですか?」
その言葉から始まり、現在まで禁煙が続いているのだからその先生との出会いに感謝している。その後に別の大病を患ったが、もしも禁煙していなかったらこの「独り言」もブログも更新されることはなかったと考えている。