2014-05-22

振り返って  NO 3644


原発に関する提訴の判決文が話題を呼んでいる。その背景には複雑な問題も秘められているようだが、パンドラの箱を開けてしまった人間達は、知恵を結集して核のコントロールをすることが急務であることは確かなようだ。

一方で、人気漫画「美味しんぼ」の鼻血問題が話題になっている。地元の前町長や現町長まで巻き込まれて炎上状態にまで至り、雑誌の掲載が見送られる事態になっていた。

大阪に在住する立場でそんな問題に介入するものではないが、事実として地元の知人の体験談は衝撃だったので忘れられないでいる。

今でも親戚の人が行方不明となっているそうだが、救援に来てくれた自衛隊の隊員から「箱根から西へ避難しなければ」という言葉を聞かされてパニックに陥ったそうである。

ご本人は週に一度、東京都内の病院へ原因不明の症状で治療に通っているそうだが、高額な医療費を知って驚愕することになった。

震災当日、都内に在住していた息子さんが両親や家族のことを心配して福島へ向かったそうだが、車で26時間も要し、県内に入って目にした悲惨な光景に衝撃を受け、今でもフラッシュバックするので困っていることも知った。

あ の日、東京都内にあった各国の大使館や領事館が大阪など他府県に避難した出来事も知られているが、成田空港を発着する外国の航空会社が軒並み運航を取り止 め、乗務員から「成田へは行かない」という抵抗感が強く出たニュースもあり、復活するまで数か月を要したケースもあった。

政府や東電が発表していることと地元の人達の体感とは随分と異なりがあることは事実で、少なくとも風評被害だけは広げないようにありたいものだが、勝手な物語が次々に生まれ、一人歩きしてしまうことも少なくなかったようである。

当時のニュースで忘れられないのが枝野官房長官の「直ちに影響はない」という発言と、政府や周囲で出て来た「想定外」という言葉。そして、東電の会見で担当者として登場していた人物の頼りなさであった。

後に東電の担当者は替わったが、次の人物も同じようなタイプで、どうしてこんな重要なことを国民に知らせるのにこんなキャスティングをするのかと組織に疑問を抱いた。

昨 年にホテルの食材偽装問題が話題となったが、謝罪会見にはそれに相応しいイメージのキャスティングが重要なのに、火に油というような人物が登場するのだか ら騒ぎが大きくなるのは当たり前のこと。それでどれだけマイナスとなったかは周知の事実だが、政治の世界にもシナリオの下手な人が多いようで、プロデュー スの拙さから自分の首を絞めていることも多い。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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