2014-06-16
昔の体験から NO 3669
前号で「まだ3戦ある」と書いたが、指先が動いてしまったようで「2戦」の間違いだったことをメールで知らせてくれた方があり、お詫びして訂正を申し上げる。
さて、血圧が高いことを知ったのは30年ほど前のことだった。原因不明の頭痛が続いて心配になり、友人に紹介された医院で診察を受けたのだが、すぐに血圧が異常に高いことを指摘され、仕事による睡眠不足とストレス性が考えられると言われた。
その先生は一般的な錠剤の他に漢方薬を処方してくれ、必ず食前に服用するように指導された。
持ち帰って服用をしていたが、何の成分でどんな効能があるのだろうかと興味を抱き、薬に詳しい知人に伝えたら、「任せておいて」と対応してくれ、何処で入手したのか知らない薬の専門書を繙いてくれることになった。
次の日、朝の喫茶店で会ったら彼が笑っている。そして衝撃の事実を教えてくれた。
「あの薬だけど、成分は地竜(ちりゅう)で、効能は血液の流れをよくすることだよ」
何と、地竜とは「ミミズ」のことだったのだ。それを知ってから服用することはなかったが、錠剤の血圧降下剤は飲み続けていた。
その医院の2階には鍼灸の先生がいる診療所もあり、交通事故による頸部の痛みに何度か施術して貰ったこともあった。
鍼を打って電気を流したり、熱くない灸も体験したことがあるが、最も気持ちがよかったのはローリングするベッドで、頸部を引っ張る状態で15分程寝転んで叩いたり回転する治療機械は本当に心地良いものだった。
これはコンピュータ―管理されているようで、打ち込んだ数字によって異なるプログラム設定があり、それによって頸部を引っ張るタイミングが変化する優れものだった。
この医院には、その後30代の後半に腹部に強烈な痛みを感じてどうにもならずに診察を受けたこともあったが、その時に体験したことが印象に残っている。
「朝から何か食べたか?」「いいえ、何も食べていません」「お腹が空いただろう。良い物を食べさせてやるから着いて来なさい」
そう言われて入ったのは検査室。そこで生まれて初めて胃カメラを体験することになった訳だが、当時のカメラは今のような細いタイプではなく、鼻からではなく口から入れられる大変な苦痛を伴うものだった。
「ちょっと気持ち悪いだろうけど我慢しなさいよ。食道を通って胃の中にはいるから。あれっ、胃の中は予想外に綺麗だ。とすると次に進むか」
先生は、そんな独り言みたいなことを呟きながらカメラを操作されているが、しばらくすると「やっぱりあった!」と大きな声でそう言われた。
ベッ ドの上で横になって苦しんでいる私だが、前に置かれた画面にカメラが映し出す映像が見られる。「これを見なさい。この白い線の部分。これが今の痛みを引き 起こしている潰瘍だよ」と解説くださったが、10カ所ぐらい古傷があることも指摘され「随分前から苦しんでいたみたいだね」と言われると、「そのまま待っ ていてね」と部屋を出て行かれた。
しばらくすると若い先生方を連れて来られ「これが典型的な十二指腸潰瘍だ。よく見ておきなさい」と講義をされていた。
「画期的な新薬が開発されて心配ないよ」と処方くださった薬でその日から痛苦は解消したが、胃潰瘍や十二指腸潰瘍は我々の仕事に従事する立場の持病であるとも言われている。
今日の写真は過日に掲載した我が家の庭に咲く「ノウゼンカズラ」だが、一気に開花したところを撮影した。