2014-07-13

平和への願い  NO 3893


随分と昔の話だが、車の運転席と助手席のシートベルト装着が法的に決定された時、知人が面白い発言をして周囲にいた人達の話題になったことがある。

「こんな法律は、後ろに乗る連中が決めている」と言ったのだが、彼の言いたかったことは、運転手付きの車の後部座席に座る政治家や官僚が決めたと揶揄するものであった。

内 閣で国民に大きな影響を与える問題を「閣議決定」ということで進めようとしていることが問題として表面化しているが、高齢の元議員だった人達の中には「戦 争を知らない人達が決めている」と批判する意見も多く、終戦から69年目を迎えようとする中、近隣諸国を巻き込んで複雑になりつつあるようだ。

私も戦後の生まれだが、この葬儀という仕事に従事する中で、担当させていただいた多くの方々の中に軍務に奉職して厳しく辛い体験をされた方も少なくなく、ご家族から生前の歴史を拝聴すると戦争や終戦当時の話が多くあった。

印象に残っている人物がおられた。創業された会社が発展した時点で社長を辞職されて非常勤役員としてその後を過ごされたのだが、それにはご生涯で残された時間を費やす目的が秘められていた。

お話を伺ったのは喪主を務められた奥様からだったが、ご自身が従軍された東南アジアの各地を回られ、現地で戦死された戦友達の遺骨を探しに行かれたそうで、ずっと奥様がご一緒に行って支えられていたそうである。

奥様の体験談によると、小石が墓の目印になっていたケースも多かったそうで、結婚された当初からご本人はずっと気にされており、いつか必ずと心しておられたことを知るところとなった。

その方の葬儀当日には復員された戦友の皆さんも参列され、その中のお一人が弔辞を捧げられたが、その内容は上官だった故人の立派で優しいお人柄を見事に物語るもので、参列されていた方々が感銘を受けておられた。

葬儀が終わってから初七日の頃にご自宅に参上したが、その際に故人が著された本を恵贈くださったが、その内容は戦争というものの悲惨な現実が綴られていた。

「二度と繰り返しません」という言葉を終戦記念日や原爆の式典で耳にしたことがあるが、その言葉が単なる形骸化みたいになったら最悪であり、あちこちの国家の軍事費増強に愚かな人間の本質を見る思いで、また暑い夏の時期を迎える。

そんなところから今日の写真は外国の博物館に展示されている戦争コーナーの写真。日本の国旗に寄せ書きが入っている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net