2014-10-09
緊張の思い出 NO 3976
過去に先代さんのお葬式を担当させていただいたご仏縁のある方のお通夜に参列。つい最近に撮影されたというご遺影が印象的だった。
お通夜の始まる時間はお寺様のご都合から決められが、我が大阪で最も多いのが午後7時から。午後6時、6時半、7時半、8時というケースもあるが、読んで字の如く夜通しなので終わる時間を表記しないのが慣習である。
式場の祭室の入口に時計があるが、2分遅れていたのが気になった。2分進んでいる場合と遅れている場合では心理的に大きく差異がある。こんな儀式の場では遅れている時計はご法度である。
「間もなく開式」という司会者の案内が流れるとスタッフの担当者がお寺様の控室をノックしてお迎えするが、ノックを何度するべきかを考えることもテーマである。
過 去の研修会で、我々葬儀社は電話があった際に何回目のベルで出るべきかを討議したことがあった。1回目で出ると「不幸を待っていた」ようになるし、何回も 待たせると「不幸で電話をしているのに何をしている!」とお怒りモードになるので要注意で、結論として3回鳴らせて4回目で出るとなった。
昼食時に出前を頼もうと飲食店に電話をした場合、誰もが空腹状態にあると怒りモードが強くなるので配慮したいが、一方に混雑している時間だと想像してくれる事実もある。
家族が急病になって日頃にお世話になっている医院の先生に電話を入れたらどうだろう。
助けて欲しいと願う心情があっても。医師という社会的地位から少々待たせてもつながれば「出てくださった」と喜びに変わるが、我々葬儀社がそう思われることは絶対にないのは当たり前である。
前号で触れた忘れられない方の「天空館」での葬儀のご依頼は、恐らく初めで最後というような出来事であった。ご仏縁になったのはネットからだったが、スタッフが事前相談に参上し、ご本人様からも「お願いね」と頼まれていた事実が秘められていた。
ご逝去された一報は信じられないことだがファクシミリで、確か次のよう書かれていたと記憶している。
「**の**です。お願いしておりました母が午前*時**分に静かに旅立ちました。安らかだったので安堵いたしております。つきましてはお忙しいとは存じますが、お暇な時間で結構でございますので、当家までお運びいただけますようお願い申し上げます」
ご逝去されたのは深夜だったが、私への報告があったのは未明だった。そんなご当家のお葬式がどれほど緊張したかはご想像いただけるだろう。
今日の写真は弊社2階式場でのひとこまから。