2014-11-06
患者の立場から NO 4004
太平洋上を北上中の台風に伴う前線の影響か、我が大阪の朝は西と北の空は鉛色で暗かったが、東と北側は雲が薄らいで青空が見えつつあった。
日本列島直撃は免れたので、今日のお葬式は問題なく進められたみたいだし、全国各地から参列された方々がご利用された交通機関にも影響がなかったようなので安堵した。
人がその生涯の終焉を迎えるに日や時間は全く不明。ある大規模病院の大先生が臨終時の近い患者さんの病室で診察を済まされ、看護師さんに向かって「引き潮の時間を確認してください」と言われたのを耳にされたご家族が驚かれていた。
京都大学医学部ご出身の知られる先生だが、月の引力や暦に興味を抱かれていたみたいで、ご家族が何度かそんな体験を病室でされたことから、科学で割り切れないこともあるのだと思われたそうだ。
退院してから歩くように努力していたら何とか体力が入院前に戻ったよう。医院の先生が「体力復元までは入院日数の3倍を要する」というご指摘もあったが、少し早目に回復したので手を合わせている。
病 院の話題で面白いことがあった。看護師さんが喜ばれることは技術を褒められることだそうで、「採血が上手」とか「点滴の針を刺す場合にあなたが担当すると 痛みが軽い」なんて言うと喜ばれるそうだが、そんな励みにつながる言葉が好循環になって自信になって行くような気がする。
入院体験が多いところから、看護師さんの世話になったことがいっぱいあるが、確かに注射の上手下手はある。「ごめんなさい、ちょっと痛いですけど我慢してくださいね」という看護師さんは下手な人が多い。
無駄な言葉を発言されず「採血です」と進める人は上手な人が多い。腕の血管が出難い体質の私は看護師さん泣かせだそうだが、採血前に「うまいこと行けばいいのですが」と言われると不安に襲われる。
「ごめんなさい。別の場所でやってみます」と差し込んだ針を抜かれて再度刺される体験は数え切れないほどあったが、いつも自身の体質を恨みに思って慰めていた。
手の甲の血管で採血されたり点滴をされると痛みだけでなく言葉で表現出来ない恐怖感を伴う。出来たら遠慮したいが、腕の血管が出難い体質では仕方がないこともあるようだ。
前にも書いたが、3度の失敗から「先輩にお願いして来ます」とピンチヒッターのベテラン看護師を伴って来た体験があった。
その看護師さん、さすがに見事で、指先で触って血管を見つけ、「ちょっとチクッとします」と言われたが、本当に軽い痛みで針が刺された。
やがて始まった採血だが、「力を抜いてください」と言われたので「針が刺さった状態で力を抜くことは難しい。『こんな場合はもう終わりますよ』と言われると自然に力が抜けるよ」と返すと、終わってから勉強になりましたと感謝されたのが印象に残っている。
大 規模病院で採血検査を受けに行くと窓口が8つぐらい開いている時がある。それぞれで看護師さんが対応されているが、受付番号がプリントされた受付票を手に している。どの窓口の人が上手そうなのかと目を凝らしていると、採血されている人達の様子ではっきりと技術が見て取れる。
あの人がうまそうだなんて思っていたら、その人以外に当たるのだから皮肉な話。こんなところにも幸運、不運があるのである。
今日の写真は航空機ファンである友人から教えられたエアバス社の「A350ⅩWB型機」で、間もなく就航が予定されているそうで試験飛行で撮影されたものである。