2014-11-07
複雑な宗教の問題 NO 4005
それはかなり知られる立場の人物の意見だが、マレーシア航空の客室乗務員の服装やアルコールのサービスが宗教上で違反しているというもので、事故はそれらを教えるための出来事というものだった。
イスラムの世界では女性の服装も制限があるし、アルコールなんて絶対に禁止となっているが、国際線であることを理解しても、乗務する前にお祈りをするべきだと厳しい指摘をされていた。
ブルネイ航空の場合はお祈りをしてから乗務していると紹介されていたが、世界中を飛ぶ飛行機にどこの国の人が搭乗するかは分からず、宗教的な制約が出て来ると簡単ではない複雑な問題に発展してしまう。
数 年前、ネットの写真の中で異様な機内写真が話題になったことがある。それは搭乗客がビニール袋の中に入ったまま着席しているからだが、その理由が宗教的な 事情からで、死に近付いてはならないという思想から墓地の上を飛行することにも抵抗感があり、こんな対策で搭乗している光景だが、同乗された人達は間違い なく驚かれただろうと想像する。
イスラム教の聖典である「コーラン」が編纂されたのは我が国の「大化の改新」の頃だが、宗教上の異文化の互いの理解は永遠に困難という専門家の意見もあり、過去を振り返ってもそればかりで、未来も内乱や戦争がなくなることはないと考えられるので悲しい現実である。
「大化の改新」の年は645年からだが、この同じ年に中国では「玄奨」がインドから帰国、翌年に「大唐西城記」の編纂が行われているが、その200年後に当時の唐の武帝による仏教弾圧が行われ、これも時の権力者が宗教による団結を恐れたとも言われている。
現在のスリランカからミャンマーに仏教が伝播したのは1190年と言われているが、イスラム教徒軍に仏教寺院が攻撃され、インドの仏教が衰滅されてしまったのはそれから10数年後だった。
歴史を振り返ると第一回十字軍が始まったのは1096年だが、エルサレムに王国を建設するに至ったのは1099年のこと。
世界の歴史は宗教に関する戦いの歴史である。仏教では様々な仏像に手を合わせる偶像崇拝の慣習があるが、イスラム教の世界では偶像対象は一切認められないし、キリスト教でも聖母マリアや諸聖人など以外は禁止が原則となっている。
イエス・キリスト自身が神と誤解している人も多いが、キリスト教では「父である神・御子キリスト・聖霊」の三位一体が神となっている。
肩の凝るようなことばかり書いたのでちょっと罰当たりな話を紹介しよう。これは、何かの書物で読んで記憶に残っているものだが、如何にも日本的なユーモアが感じられた。
神 様と仏様が日本の喫茶店に入った。店員の女性が水を持って来てくれて素晴らしい対応をしてくれたので感動し、「どうしてあなたはそんなに素晴らしい接客術 で対応するのか?」と訊いたら、彼女は「お客様は神様ですから」と答え、それ聞いた神様は「どうして私が神であることを知ったのだろうか?」と仏様に尋ね たというものである。
今日の写真は「ピピの日記」から拝借。京都で撮影されたミラクルムーンである。