2015-01-09
四苦八苦 NO 4068
立ち寄った蕎麦屋さんで女性週刊誌を開けたら、占いや鑑定に関するCMが多いのでびっくりした。ネットの中にも随分前にテレビでよく見掛けた女性が登場するCMが目立っている。
新聞にも「生まれ月」や「星」「干支」などの今日の運勢が存在しており、ラッキーアイテムや「色」「数字」などまで掲載している。
先月に発生した「エアアジア」の事故について、インドネシアの代表する二紙が魔術師や占い師へのインタビュー記事を掲載しており、常識では考えられないことをそのまま紹介していた事実に衝撃を受けたが、最近に目立って多い宗教や思想の対立で生じるテロの背景に似通ったところがあるように思ってしまう。
遠い昔に「陰陽師」という存在があったし、呪いを恐れたところから都そのものを移転した歴史もあるので驚きだが、人間とは弱いものだと考えればもっと謙虚になればと考える昨今である。
齢を重ねて体力に衰えを感じると、「生・老・病・死」を説かれたお釈迦様の偉大さを理解することになる。世の中に「体感に勝ることはない」という言葉があるが、「亀の甲より年の功」という格言もあり、高齢者の体験から語られる言葉は思いと考えたい。
一昨年に岡山県の誕生寺に団参で行った帰路、法然上人が立ち寄られた室津の地にあるお寺にも参拝させていただいたが、その時に書いた内容を再掲すると本堂の外陣の壁に大きな掛け軸が存在していた。
ご住職の話によると「虫干し」をされているとのことだったが、描かれていた絵はお釈迦様の涅槃図で、同行していた人達が注目されていた。
そこに沙羅双樹の枝に引っ掛かった巾着袋が描かれ、その意味について解説したら「初めて知りました」と感謝されることになったが、同じメンバーで昨年の春に四国の仏生山に参拝した際、大きな涅槃の像が存在していて皆で驚くことになった。
前にも書いたが、巾着袋を落とすためにネズミが齧って倒そうとするが、それを猫が邪魔をして出来なかったという物語に膨らむものだが、その涅槃像には巾着袋の存在はなく、右奥の天井にお釈迦様のお母様が天上の人達と雲に乗って来られている像があり、涅槃像の周囲に嘆き悲しむ十大弟子と共に多くの鳥獣も描かれ、そこには猫の存在もあった。
国内に存在する涅槃図で猫が描かれているのは少ないそうで、ある料亭の部屋の床の間に沙羅双樹に巾着が引っ掛かった掛け軸があるのを目にしたことがあるが、それは「涅槃に因みまして」という思いがあるのだろうと拝察した。
ニュース映像を観ながら中東に大寒波で吹雪の光景に驚いた。避難している人達に被害が出ているみたいで気の毒だ。神より自然を畏敬することの方が重要では。そんなことを知らしめているような気もするが、弱い人達に救いがあることを願っている。
今日の写真は昨年の春に参拝した仏生山法念寺を。